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わかりにくい詩たち

あなたと私の縫い目、ほつれた


なんか 傷ついてる

でも どこが痛いのかわからない

膝がチクっとした 撫でてみるとすべすべしてる

どこにも 怪我はない でも血は流れていた

左の目から ドクドクと

私は『熊注意』の黄色いマグカップを手に持って

透明の液体を飲む

あなたの小指を舐める時の味がした

あなたはいない

私のすぐそばで ただの抜け殻になっている




どこからどこまでがあたし

手首のファスナーを外してみた

死んだ大きな蜘蛛みたいに ゴロンと向こう側に転がった

私はこっち側にあった


どこからどこまでが あなた

繋いでいた手を離してみた

マジックテープが剥がれるようにそれは剥がれ

思った通り あなたはやっぱり こっち側にあった



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― 新着の感想 ―
[一言]  くまに襲われた?!  なんて、べたな読みかたも、してみます(笑)  自分の手首は切り離しても、むこう側にあげられるのに。  あいての手を離しても、それぇもまるごと、こっち側。  所有欲…
[良い点] あらすじと中身のギャップ [一言] 正解はないのかもしれないですけど ジッパーの意味とか 転がる先とか 考えさせられる内容で面白かったです
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