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P58 お休みの過ごし方から

初めてお読みになる方へ

この投稿は分岐したもう一つの作品です。

申し訳ないのですが今までの内容を把握するには以下のページで1-57話までお読みになってください。

https://ncode.syosetu.com/n0067gx/

召喚聖女はたくましい ~聖女なんてごめんです~ ナナコロビヤオキ作(作者本人)

ゴブリンの森の瘴気を浄化して翌日に家へ戻ってくるという強行軍後


鏡を見て自分の髪が切られている姿は やっぱりちょっとみっともない…

なので大きめの布製のヘアバンドのようなものを付けることで誤魔化した


今日明日は王宮に休みをもらってあったので 完全に自由時間だ

ただ遊びに出るのは昨日寝込んでたと言う言い訳がし辛いため 断念

よし 食材買って たくさんお菓子を作りだめしておこう


ボビト族用と コーディア様 ゴブリン族 警備隊 今回お世話になった5人の隊員と 恐らくこの先迷惑かけるであろう誰かの分 大変ネガティブな考えである 謝罪饅頭か!

アイシングで「謝罪」とかって書いちゃう?


真面目に作ると量が大変かも


なので手軽にできるナッツ入りカップケーキを作っただけで1日が終わった


ふと気がつくと台所に埃が溜まってる

あれ?さっき拭いたはずなんだけどなぁ

小麦粉が舞ったのか?

雑巾を片手に持って台を拭く あ これ埃じゃないな 私の魔力だ


実はここ最近 自分の周りにとある現象が起きている

ほんの少しだし 微々たる影響だと思うのだが 魔力がふとした瞬間に体から漏れているようなのだ


私の魔力はホワイトシルバーの色をしている なので比較的周りに溶け込みやすい配色だ 天気の良い日中だと尚更

たまに掃除をしているときに 埃か?と思う程度だ どうも気がついたら魔力の粉塵が落ちている


魔法士の師匠モーグズさんに聞いたら

「水道の蛇口を締め忘れてるみたいなものだな 気をつけるしかない 修練しろ」との事

…すみません 確かにうっかり気を抜いてしまってます 実生活ではさすがに水出しっぱなしはありませんが 忘れ物とかはよくある人間です


元々の性格があまりきっちりしてないせいか 気を抜くとそうなりやすいようだ

うう 地味に辛い


そもそも一体どこから出てるんだか

右手からの魔力の出力はかなり意識している

…って事は 声とか?まさか息とか言わないよね!そんな場所まで魔力のコントロールしろとなると 日常生活を送るに支障が出るぞ


一体この溢るる魔力はどうしたもんか

ステータスをたまに見てると全体的に能力が上がってる事がわかる


MP値は最初5300くらいだったのが 9400まで数値が高くなってる…

これ 相当だよね…

召喚特典ってすごい としか思えんな

以前 魔法士のセラーレオに一般的な数値を聞いたら

「個人情報なのであまり各人のは公表されませんが MP値1000もあれば王宮魔法士に確実になれますね」


そーですか じゃあ聖女ってとんでもないはずよね 自らは言いませんけど

そして私の個人情報は教えませんよ ええ そんなヤブ蛇な!



ーーーーーーー


1週間後 約束の前日 新たに組まれた小隊でボビトの森入り口に到着した

そこで野営をするためだ


メンバーは前回に3名追加された団員の全員で9名の小隊

事前にバルディン様とも相談して事情を全員に説明する事となった


バルディン様の説明は以下の通り

「この案件は 既に1週間前に対応済みであり 本部への報告とは違う 内密の行動である

明日の朝 ムギ殿が神獣に会って完了 なので討伐や護衛は今回不要だ」



話を真剣に聞いていた新たな3名ーティランミーノ様、ナレジェ様、ウジェラルモ様に

私は休暇中に呼び戻してしまった事を深く詫びた


「お休みのところ 呼び戻してしまった事と 既に先走ってしまった事 本当にすみませんでした

全て私の我儘を通した結果です」


彼らには通じないだろうけど 焚火の周りで準備をはじめる3人に 私は正座状態で手と頭を下げた 日本人の誠意の形だ


キラキラ王子のティランミーノ様が

「貴女が頭を下げる必要はないのですよ 休暇は少々残念でしたが こうやって少しでもご一緒できる事ですしね」


うーん 夕方だというのにキラキラ発信が凄い力だこと!これ 金色の魔力じゃないかしら?


他のお二人も

「気にしないでください」と言ってくれる


後ろからポティロン様が

「まぁまぁ ムギ様 もうその辺で良いではないですか

団長のご好意で酒とつまみをたんまり持ってこれました

今日は懇親会といきましょう!」


ポティロン様 赤ら顔だけど既に何か出来上がってないか?


「あ じゃあ 私も準備を手伝います」


赤ら顔ポティロン様は

「いやいや もうほとんどできてますって だからムギ様は皆の話し相手になってくださいよ!

団員全員ムギ様と話せる機会がなくて残念がってるんですから!」


なるほど ホスト役ですね

「はい 今日は一緒に飲みたいです」


おおっと団員の声が出てから 木ダルが運ばれてきた

ビールもワインもあるらしい 何か飲むの久しぶりかも!


おっと明日の朝に寝坊しないよう

目覚ましかけなきゃ えーと5時かな あと 音楽かけちゃえ


アイルランド系のギター曲で陽気なパブにかかるプレイリストをランダム選択


うん これ みんな気分盛り上がってきますよね いいね いいね


トマスリッド様が音頭を取ってくれて

「それでは 今日のよき日に 乾杯!」


「「「「乾杯!」」」」



以下会話抜粋


ーーー


「ムギ様はお酒は嗜まれるのですか?」


「はい 故郷では仕事帰りに 同僚と良く飲み歩きました 後実家でも戻る度 良く家族で飲みました」


「お好きな酒は?」


「基本何でもいけますが 最近はロゼスパークリングワイン...えーと発泡するワインですね を良く飲んでました

こちらのお酒はコクがあってしっかりした味ですね!」


「そうでしょう 今日は瘴特隊の準備倉庫の中でもとっときのワインです」


「これ数年寝かせたらもっと美味しくなりそう...」


「そうなんですか?いやでも痛む事もあるから 保存大変なんですよー

だからたくさん飲んでくださいね!」


「え 全部いいんですか?」


「たくさんあるんで たぶん残るでしょうけどね」


「どうだろ」


「「「え?」」」


ーーー


「そういえばムギ様は最初ボビトの森に居たのですか?」


「あ はい ここからかなり奥にいったところに突然召喚されて焦りました

自力で歩いてちょうどこの広場まで来ました」


「我々もここ周辺もかなり探したんですけど それらしきものは なかなか見つからなくて」


「あ じゃあ やっぱりあれ 皆さんだったのかしら」


「え!?いつですか?」


「召喚された翌日ですかね 森から出る直前で フルメタル鎧の武器持った様子が怖くて そこで隠れてました」


「「「えええー!まじかーーー!」」」


「私達あれからずーっと王都外を駆けずり回ってたんですよー?」


「だ だって あんな武装してたら怖いに決まってるじゃないですか

なんだって あんな格好してたのですかね 戦争中かと思いましたよ」


「だってどんなのが 召喚されるかわからなかったから…俺らも詳細わからなくて」

「ゴリラみたいなのが来たら怖いし」


「ひどっ!」


ーーー


「ムギ様はお休みの日は何されてるのですか?」


「ええと 今は魔法の勉強ですかね

後は警備隊への差し入れを仕事で依頼されてるので お菓子を作っておいたりでしょうか」


「!警備隊にですか?」


「そうですね 頼まれてるのはそうかも 友人にも一緒にあげたりとか」


「そうなんですね たまには我々にも 食べさせていただきたいです」


「あ そうそう 一応 お詫びのつもりで作ってきてるんです

皆さんにもひとつ召し上がっていただければ えと どうぞ

ただ貴族の方には素朴すぎると思うので 期待しないでくださいね」


「これは...!王宮魔術師に永久にこのままに出来るように依頼して 飾っておきましょう!」


「いえ 3日以内にちゃんと食べてください!」


「はは 冗談ですよ ちなみに 上に載っている この模様のようなものは…?」


「砂糖の塊で『ごめんね』って書いてみました お詫びの気持ちを込めました」


みなさん 微妙な顔に

「これは…魔獣の絵かと思いました」

「いや 文字に見えなくもないぞ 呪いの言葉みたいだが」

「みなさん ひどいですわ どれだけ酷くとも ムギさんのお気持ちですわよ?

黙って受け取りましょう」


「何気に 最後の アナさんが一番 酷いっ!!」




ーーー


最後のあたりは 皆さんベロンベロン 酒ザルの私は 最後に残ってしまい

見張り番をして 翌日大変恐縮された タル酒は残らなかった


バルディン様が

「私含め 全員帰って鍛え直します」と悲しそうに言っていた

肝臓壊れるから、無理はダメダメ!




実験的な試みですが この先本編があまりにも甘すぎるため 甘さ半分以下で作りたくなりました。

少し本編と同じ会話などが出てくることもありますが枝分けれするように違う話になっていくかと思います。

話の終わりもどうするかは未定ですが よろしくお付き合いください!


こちらは不定期更新になります

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