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魔物とダンジョン

烏は満足げに話をしていた。

「じゃあこのダンジョンを攻略すれば俺が初ダンジョン攻略者ということか?」

純粋な疑問をぶつけた。

「確かにそうだ。だが過去にダンジョンを攻略したデータが残っている。そのデータが事実かどうかは不明だが。

ダンジョンは攻略するとただの洞窟へと成り下がりボスを失ったが生き延びた魔物たちは、散り散りになっていく。そして住処を作り生活を始める。そいつらが魔物の本体だ。単独で行動する住処の作らない魔物もいるが。と俺様の母国の図書館の本に書いてあった。」

なるほど、これらの仮説が正しければ山や森に魔物が生息していることがダンジョン攻略した証拠であり説明がつく。 魔物か。いずれ戦うことになるだろう。俺の目的が明確に見えてきた気がする。

しかしこの烏って

「お前ガリ勉だったんだな」

これまでの自慢からガリ勉であったことは容易に想像がつく。

「ああこの烏様の知識において右に出るものはいない。」

「なるほど確かにスキルも鑑定とかって情報収集系だしな」

「えっへん、この烏様を見直したか?」

だが情報に特化しており、勉強しかしてこなかったということは

「戦闘力皆無だろお前」

急に烏が戸惑い始めた。

わかりやすい。

「だからお前を守ってやることにする。」

「は?なんで俺様がてめーなんかを!」

「だからお前は俺に情報をよこせ」

「フン分かったよこの烏様がお前に力を貸してやる」

何とか協力関係が結べた。最初下僕にしようとか思っていたが結局この方法が一番良かったのかもしれない。

「契約成立だ!烏これからよろしく」

俺がそういうと

「俺様は烏じゃない!ペンタゴンだ」

「ああよろしくペンタゴン」

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