表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/29

烏の馬鹿さが露呈する瞬間

俺は前世、地球で平和に暮らしていた。学校では人間関係、学力ほぼ平凡だった俺。

そんな時に、高校生の俺が急に光に包まれてここに召喚されたわけで…

しかし異世界というからには魔法とかあるのだろうか。

あちこち手で触っているとステータス画面が出てきた。


名前 未設定

職業 転生者

レベル1

魔力 1

筋力 1

体力 1

速さ 1

防御力 1

スキル 異世界転生 コピー能力


なんだスキルって

え、魔法やっぱあんの、

しかしスキルってなんだろう。そう考えていると烏が急に大人しくなった。

さっきまであんなに騒がしかったのに。

まあ発言は全て記憶している。この世界の貴重な情報に変わりはないからな。

だがそのほとんどは中身のない悪態をついてきたが。そして、この烏から情報を得るのは難しいという情報を得た。


さて烏が寝ている。

これで逃げ放題だ。

何故寝たのか?

転生の儀式の副作用か、単に眠くなって寝たか。この状況では前者だろう。後者だったらただの馬鹿である。いや副作用からこの事態を想定できてない時点で馬鹿だったか。

それとも副作用を知らなかった…

1人で考えても答えは出ないし

烏のことより自分のことを考えるべきだ。

確かに逃げるには今がチャンスだな。

こいつは愚かにも俺を下僕にさせようとしてくるだろうから。

右も左もわからずいきなり転生させて下僕にさせるだなんて情のないやつ。

俺は早々に結論を出す。しばらくはカラスにくっついていく。

話し方や行動からなんとなく利用しやすいと判断した。騒ぎ立てている奴は大体自分の存在意義を認めて欲しいのである。

自己顕示欲の塊で思っていることを全部言っちゃうタイプだから、ハラワタで何考えてるかわからない奴より扱いやすい。

殺してもいいし逃げる選択肢もないわけじゃないが、外がどうなっているかわからないし、

ここは洞窟の入口。この世界では、烏は俺より知識あるだろうから。

生かす方が合理的だ。

転生させたという技術の一端でも奪おうかと、カラスを弄っていると、急に俺と合体した。俺の頭にくっついたわけで片目が烏の目になっている。

え、何だ?

周囲を見渡す。するとこの洞窟の情報が烏の視覚を通して流れ込んできた。ん?

そして烏が起きたっぽい。

「おい何勝手に合成しやがった」

なんだ合成って

どうやら烏のスキルに合成ってのがあるらしい。

さっきの発言と、洞窟の情報が鑑定できていることから、鑑定できるスキルあるだろう。そして合体した瞬間からその能力の所有権が俺に移ったわけか。

こいつは利用価値ありそうだな。

すると烏が暴れ始めた、合体してるのに。

「ふざけんな、人間の分際でこの烏様の身体とスキルを勝手に使いやがって!」

合体中でも烏の意思は反映されている。

烏の目がぐるぐる動き気持ち悪くなってきた。

「もう耐えられん。解除方法を教えろ烏」そう言うと、

「ステイタス画面を開けそこでリンク解除しろ」

あ、なるほど


名前 未設定

職業 転生者

レベル1

魔力 1

筋力 1

体力 1

速さ 1

防御力 1

スキル 異世界転生 コピー能力

その他 烏とリンク


ああこれか。「解除」そう念じると烏が頭から離脱した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ