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転生者の力

それは一瞬の出来事だった。

ペンタゴンは思わず目を閉じた。巨大な闇の竜巻が此方へ襲い掛かったからだ。

1秒、2秒、、、何も起きない。それどころか轟轟とした竜巻の音さえ無くなっていた。

ペンタゴンはゆっくり目を開け辺りを見渡した。

すると魔人ニュクスは地面にひれ伏しており僅かに息がある状態であった。

「ハアハア」

隣には息の上がったこいつがいた。

あれ、こいつの名前なんだっけ?


ペンタゴンは何が起きたのか分からずしばらく放心状態だった。

いつの間にかデスストームと言われる巨大な闇の竜巻は消えておりあたりは閑散としていた。

「何だお前は、何をした?」ニュクスは声を絞り上げた。

俺自身の力がようやく分かった。転生者の力とやらが。

ペンタゴンは落ち着きを取り戻し察したように聞いてくる。

「それは転生者の力じゃないか」さすがガリ勉だけある。

「どういう事だ。貴様転生者なのか?」ニュクスは驚いた表情をした。

「お前が知る必要はない。こっちの話だ。」そしてとどめを刺すべくニュクスに近づいていく。

「そうだ聞きたいことがあるんだ。俺たち魔人についてあまりよく知らないんだ。最後に教えてくれよ。」そう言いながら魔人ニュクスの顔を掴む。

しかし魔人ニュクスは既に

生き絶えていた。

決着がついた。


「終わったようだな」俺は横になる。疲れた。


「すすすすすげえええええええエーーーーー」ペンタゴンは思わず発狂した。魔人を倒しちまった。Aランクの超強い魔人を倒しちまった。

(魔人を倒したやつ見るの初めてダァ)ペンタゴンの興奮が収まらない。


ステータスが上がった。


名前 冷泉 暗鬼

職業 転生者

ランク (A)

レベル 51

魔力 600

筋力 150

体力 100

速さ 100

防御力 120

スキル 蹴り上げ(C)

    投擲  (C)

    加速  (D)

    闇魔法 (B)

(コントンディート)

    コピー能力



コピー能力がうまく発動し闇魔法を得た。闇魔法では、さらにデスストームを上手くコピーできた。

"コントンディート"即死系魔法で世界に数個しかない最強魔法の一つ。発動時間が長く相手が止まっている時のみ発動できる。

反動として、使用後、発動者はしばらく動けない。

今回は相手が油断していたから上手く当てられたが、本来の使い方は動きを止める魔法と併用して扱う。

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