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リフスタンギ王国の結論

会議は膠着状態に陥っていた。

そして軍略家のロイヤルマーリンは焦っていた。このままでは本当に戦争状態になってしまう。

戦争など絶対にダメだ。

だが、国王アミールは早くも結論を下そうとしていた。

「致し方あるまい。戦争は避けては通れぬ。」国王は渋々といった表情を見せながら呟く。

「ええそれでいいのです。国王陛下」国王の側近、ムズムスワティーは戦争賛成派であった。

「そして戦争賛成派はいつの間にやら過半数を当に超えていた。最早反対派の意見など耳を傾ける必要はあるまい」そう言ってムズムスワティーは戦争反対派を嘲笑った。

「待ってくれ」ロイヤルマーリンは必死に抗議する。こうすることしかできないが。

「控えよ!リフスタンギ王国国王アミール様の御前である。それにお前の意見など誰も求めていないのだよロイヤルマーリン君。」「そーだそーだ」ただ共感するしか能のない、何故会議に出席しているかわからない輩が騒いでいる。よく考えればこの会議ムズムスワティー派閥ばかりではないか!

だが今は会議に集中しなくては。

俺は発言させてもらう。最早このバカどもを説得することは不可能だ。最終決定権を持つ国王さえ説得できれば。

「忘れたのですか?10年前丁度エレボスが現れた時、前国王は勇敢にも軍を引き連れ最前線で戦っておられた。しかしエレボスに滅ぼされ戦死した。だからー」

横槍を入れてきたのはやはりムズムスワティーだった。

「だからこそだよロイヤルマーリン君。彼らが命をかけて次世代に繋いできたのだよ。エレボスに関しての情報を。だから彼らの戦死を無駄にしてはならないのだよ」

「でも勝てなかったら元も子もないじゃないですか!」

「貴様は軍略家だろう。勝つようにするのが貴様の役目だ。それとも貴様軍略家引退か?ハハハハハハハハハハハハハハハ」

その後いくら抗議してもムズムスワティーが横槍を入れ続け議論にならず、

こうして戦争準備を開始することになってしまった。


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