表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/29

リフスタンギ王国と魔王

ここはポリスダンジョンから遠く離れた地下王宮。光はなく高級感あるシャンデリアのみの照らされた薄明かりは部屋全体を包み込んでいる。

壁面は真っ暗で部屋の隅々までが薄暗い。

その中で部屋の最深部、真っ暗である場所に二つの影がある。

刀や銃を持った全身武装の幼女が跪いており、肩にはNo.5の文字が見える。

その幼女の視線の先には金や銀で作られた椅子に踏ん反り返っている恰幅の良い男。その男は目が赤く光っており、幼女をに視線を合わせた。

「何ようだ?アイテール」

アイテールと言われた幼女は顔をあげて答える。

「私はNo.5っていうコードネームがあるんだからそう読んで!」アイテールと言われる幼女は頬を膨らませながら怒ったそぶりを見せた。

男は一切動揺せず「ここだけなら大丈夫だろ。釣れねーなぁ、No、5!んで用件は?」

「先程No.2から新しいダンジョン見つけたって情報来たよ。」アイテールはさっきと違い、今度は嬉しそうに答える。

「そうか、帰ってきたら褒美をやらんとな、それとダンジョンについて色々聞こうか。殺した数に応じて報酬もあげないとな」男は気味の悪い笑い声を上げながらそう言った。


ここはリフスタンギ王国の会議室

緊急会議をは開いている最中であった。議題内容は魔王エレボスについて。

この話題に関しては10年前からずっと抱えて来た問題である。

ここから北東2500キロm先にエレボス魔王の本拠地がある。場所は地下の奥深くに存在している。

エレボスは魔王になって100年目の中堅魔王である。

優れた部下のみで構成されておりNo.1〜10の十人からなる組織形態で、エレボス一味は基本、闇魔法を使った戦闘術を確立している。

No.1はボスでNo.というものは、強さや賢さ、信頼性で決めているため強さ順とは限らない。そしてNo.2は魔王の妹でありながら闇魔法に関してはエレボス一味の中でトップクラスである。

そのためエレボスの妹でありながら幹部の地位に上り詰めている女だ。この二人は特に厄介だ。

エレボスの性格は攻撃的で多くの魔王の中でも問題児だ。

それ故に部下もかなり攻撃的なことで知られている。

多くの魔王は基本的に自分から人間や魔物に手を出さないが、魔王エレボスは人間や魔物の殺害を推奨しており、やられたらやり返すという概念がない。

さらに殺害の成果に応じて報酬を手渡すという情報もあり、非常に恐れられている魔王である。過去にも地下王宮に調査に行った冒険者や近隣の一般兵は一度行ったら二度と帰ってこないという。最早手が出せないのである。幸いなことにあの近くには魔物が沢山いること、エレボス一味は人数が多くないことから、人間の居住域に攻め込んできてはいないが、それも時間の問題かもしれない。

今回の議題はここだ!現在エレボスは既に多くの周辺の魔物を食い散らかし、周辺の魔物が少なくなっている。

そのおかげでリフスタンギ王国の魔物の被害は最近少なくなっている点では此方としても良かったが、エレボスが矛先が此方に向くと本当にまずいことになる。

エレボス獲物に飢えている。

そして周囲の魔物はもうほぼ狩り尽くした。となると必然的にエレボス領内に最も近い、且つ獲物が豊富にあるリフスタンギ王国が危険なのだ!

そしてリフスタンギ王国はエレボス魔王一味との全面戦争を覚悟しなければならない状況になってしまった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ