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戦闘開始
ニュクスは魔法を展開している。
「殺す前に一つだけ質問してもいいかしら?
貴方随分不思議な烏ね?何故人間如きと合体しているの?。沢山色々な生物を殺してきたけれど、貴方みたいな生物は初めてだわ。ゾクゾクする。」舌舐めずりをしながらニュクスは近づいてきた。
「気持ちが悪い」そう感じたのも束の間、ニュクスの身体に展開していた闇魔法が纏わり付く。ニュクスは目を瞑っていた。
にも関わらず隙が一切ない。
仕掛けようかと思ったのだが。
うまく対策しているのだろうか?
こいつに勝てるのか?
「驚嘆しなさい、絶望しなさい、貴方にスペシャルな技を喰らわせてあげるわ!」
ニュクスの全身を覆う闇が周囲に広がっていき、まるで意思を持つかのように動き始める。ニュクスの半径10メートルはあいつのテリトリーだ。
さらにその闇はどんどん濃く深い闇に変化していく。
「おいなんだあれは?」俺は対策を考える。光と言っても光魔法や炎魔法を使えないし、松明もうないし。
徐々に闇に浸食されていくこの空間。
圧倒的に不利。ペンタゴンは死を覚悟した。
だが俺は負ける気がしなかった。




