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カスピを倒した報酬

「あっけなかったな。」

そして同時に数頭のアモイにも目を向ける。アモイ達はやっと事態を理解したのかタジタジになり始めた。カスピがあっさり倒され、自分たちも殺されるかも知れないそう思ったのだろう。


「あいつらも経験値のために殺すのか?」ペンタゴンはアモイ達を指差しながら言った。

だが俺は殺さず放置することにした。

「理由は四つ


一つ、弱いやつから経験値絞り取っても効率が悪い。時間が勿体無い。

二つ、俺たちに危害を加えたわけじゃない、つまり明らかに敵対関係でなく、勿論アモイ達には戦闘意思がない。敵対関係でない弱者を痛めつけるのは倫理的によろしくないのであろう。

3つ、魔物だから脳が発達しておらず複雑なコミュニケーションが取れない。つまり俺たちの敵に回ったとしても情報を共有したり、そこから作戦を立てることはできないだろう。

俺は自分たちの情報漏洩を過剰に心配する。情報こそ命なのだ。

4つ、無闇に殺す癖をつけるのは良くない。俺のもといた地球と生活がかけ離れているから、新たにこの世界での生き方を再確立しなければならない。その時に殺し癖をつけてしまうと何かの拍子に、あるいは衝動的にすぐ殺してしまう。そのような生活を続けていればやがて地に足がつき殺人鬼として世界中に知れ渡ってしまう。

三つ目にあげた情報隠蔽ができないからな。

さらに俺はどうやら抵抗なく魔物を殺せるようだ。精神的に強いのかも知れない。そっちの心配はいらないな。」

「なんかお前って意外と色々考えてやってんだな。少し見直したぜ。」

まぁペンタゴンに評価されるのは嬉しくないが、「悪い気分ではないな。」


アモイ達にはそそくさと立ち去っていった。


そして俺のステータス


名前 未設定 

職業 転生者

ランク   (C)

レベル26

魔力 20

筋力 80

体力 90

速さ 70

防御力 30

スキル 蹴り上げ(C)

    投擲  (C)

    加速  (D)

転生者の力

    コピー能力

噛み砕くや気配遮断はコピーすることができなかったが、新たなスキルとして"加速"を手に入れた。相手の懐に飛び込む時一時的に加速していたのだろう。

一瞬の間だけスピードが上がるというものだ。


続いてペンタゴンのステータス


名前 ペンタゴン

職業 なし

ランク (C)

レベル 18

魔力 300

筋力 1

体力 10

速さ 10

防御力 12

スキル 鑑定(s)

    合成

    気配遮断(D)

転生の儀式(使用済み)


相変わらず魔力だけは伸びがすごい。


次は5階層!折り返し地点だ。



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