なぜ?
「おいお前どう言うことだ!なんで一回の戦闘でそんなに強くなった?」ペンタゴンは不満そうだ。
なぜって、俺誕生からわずかでペンタゴンの戦闘力を超えてしまったのだ。
しかもスキル増えてるし、蹴り上げ、って何だよ。
そう聞かれたが、わからないとしか言いようがない。
俺もこのスキル完全に把握してないからだ。
どうやら普通はレベルUPしても1レベ上がるくらいだし、
スキルなんて1000回2000回練習して発現するレベルらしい。
つまりこの成長は異常なわけだ。
原因は何だろうか?
転けるやつは成功しても、その理由を理解できてないパターンが多い。強くなるためには分析が大切で、なんとなくはこの先通用しない。
合成性に欠けてはならない。
俺は考える。
おいもしかして、転生者の力ってやつじゃないか?
この急激な成長は?
ペンタゴンに聞くと意外な返事が返ってきた。
「実はさっきから鑑定にかけているんだが、分からないんだ。転生者の力ってのは、俺様の知識にもないし。
鑑定でな、見ているんだが、それこそ鍵がかかっているような感じで中が見えない。」
ああそうなんだ。鑑定レベルMAXのSで見れないってどう言うことだろう?
転生者の力ってのも転生者全員が手に入れられるものなのかも分からない。
分からないことだらけである。
ってか俺の許可なしに俺のこと鑑定するな!あとでお仕置きだな。
いつの間にか、主導権は俺にあり、もはや下僕はペンタゴンである。
その後、スライムを次々と撃破していく。
最初に倒したスライムと同じ容量で。
20匹くらい倒しただろうか。
俺はもといペンタゴンも疲労困憊である。限界とか言っときながら、戦闘中、ペンタゴンに鑑定を20回使わせてしまった。
最後の方は殆ど情報が出てこなかったけど。
念には念を入れてしまった。
スライムに化けた化け物だったら嫌だもんね。
ペンタゴンは気を失っている。
疲れた。もう戦闘できない。
少し休憩しよう。
20匹倒した時点の俺のステータス。
あ、そろそろ名前つけなきゃな。
名前 未設定
職業 転生者
ランク (D)
レベル6
魔力 20
筋力 40
体力 57
速さ 35
防御力 12
スキル 蹴り上げ(D)
転生者の力
コピー能力
体力が上がった理由は、自分を追い込みまくったからだろう。
スパルタトレーニングは効果がある。
ペンタゴンも文句ばかり言ってるが、伸びてるじゃん。
名前 ペンタゴン
職業 なし
ランク (C)
レベル 7
魔力 160
筋力 1
体力 10
速さ 10
防御力 12
スキル 鑑定(s)
合成
気配遮断(D)
転生の儀式(使用済み)
魔力の伸びがすごい!
鑑定を限界を超えて、使いまくったからだろうな。
スキル増えてるし、
気配遮断は自分たちの気配を消す。Dだから薄くするくらいか。
俺と合成して戦闘してたらステータス上がるんだな。
感謝しろペンタゴン、
さて明日は、二階層へ行こうかな。




