転生者サイコパス 爆誕
そこはとある洞窟の入り口の部分
転生の儀式が行われていた。
暗い暗い洞窟の中に、そこには一羽の烏が転生の儀式をしている。
「さあこい!最強の転生者。今こそ我に力を‼︎」
1時間ほど儀式をしたところで転生者は現れた。
転生者は強い。それが相場である。烏は期待に胸を膨らませる。
しかしそこに現れたのはなんとも覇気のない、だるそうで眠そうでめんどくさそうな顔をしてまぁイケメンちゃイケメンだがその雰囲気が残念すぎる、見た目男子高校生が現れた。
だが年齢や見た目は関係ない。
こいつはこの烏様の下僕だ!
その男は周りを見渡して少し戸惑った様子を見せ、顔をキョロキョロと。
「おいそこのお前。この烏様の下僕になれ」大声で叫ぶ烏。
一方その男は沈黙しており反応はない。
それはそうだ。いきなりこんな状況になればパニックになり脳がフリーズするはず。
カラスはさらに口調を強める。「この俺様のいうことが聞けないのか!態々この世界に転生させてやったんだぞ。ありがたく思え!くそ眼鏡」転生の儀式は簡単に出来るものではない。
烏は転生の儀式を一生で一度しかできない。
もし、下僕にできなければ…
最初で最後の転生の儀式。
さっさと下僕にしよう。
たくさん情報を与えることは、この俺様烏の戦闘力の弱さが露呈してしまうことに繋がる。
とはいえ初めての転生の儀式でうまくいった。
我ながら満足。
転生者がこの俺烏様のいうことを聞くかどうかは分からない。
そうこれは賭けなのだ。
すると無口だった目の前の男がやっと一言「状況があまりにぶっ飛んでて理解できんが一つだけ言えることがある。俺は眼鏡かけてないぞ」