人は、死ぬと、身近な存在にカモられる~世渡り術 (1)
本当、
疲れますよね。
親が死ぬと。
あー、
面倒臭え!
現実逃避がしてえ!
異世界に転移出来ないかな?
母親の納骨が、
十一月二十五日に終わって、
有料老人ホームの未納分でも払おうか?
と思って、
請求書を見ると。
十一月分の家賃と管理費、
計七万円が、
十一月分として請求されていました。
母は、
十月二十五日に亡くなったんですけど。
契約書には、
『入居者が死亡した時点で、
契約は終了』
と、
書いてあるんですけど。
そこで、
他に同封されていた書類を見ると、
十月分の領収書が有りました。
そこには、
なんと?!
『十一月分の家賃と管理費を母の銀行口座から引き落とした』
文字が。
つまり、
もう、すでに
十月の時点で徴収済みなのに、
十一月になったら、
また請求して来た事になります。
日付を見ると、
十月二十八日に、
母の銀行口座から引き落とされていました。
母の葬式は、
十月二十七日で、
有料老人ホームの所長も来てくれたのに。
なんと、
母の葬式の次の日に、
母の死亡を知っていて、
母の銀行口座から引き落とした事になります。
そして、
すでに領収しているのに、
二重請求を。
家賃と管理費は前払いなので、
十一月に、
十一月分を請求したりは、
しないんですけど。
そこで、
有料老人ホームに電話しました。
私
「十一月分の家賃と管理費が請求されているんですけど、
十月に母が死亡しているので、
これでは、
銀行がOKしないんですけど」
ちなみに、
母の死亡を連絡したので、
銀行口座は、
凍結されています。
普通、
親が死亡したら、
速攻で銀行へ行って、
キャッシュカードで全額下ろすのが常識なのですが、
そのキャッシュカード自体が、
無いんですよ。
つまり、
お金は、
一円も下ろせません。
こうなってしまうと、
葬式代とか、
入院費とか、
有料老人ホーム代とか、
総計百万円以上が、
私の負担になってしまうのですが、
メリットが有って。
そう。
母の口座から、
お金を引き出せないので、
『母の金を勝手に使った』
と、
親族から疑われる危険性が無いのです。
これが、
親の介護をして行く上で、
最も必要な事なのです。
実は、
最初から、
銀行へ行く気など、
サラサラ無いのですが、
『全て銀行の指示で動いている』様に、
つまり、
『私は何も知らない馬鹿』の様に見せ掛けているだけなのです。
もちろん、
相手を油断させるためです。
話を戻すと。
所長
「解約届けを出してもらっているので、
解約届けを出してから一ヶ月後に解約となり、
十一月分が発生します。
契約書を御覧にならなかったのですか?」
私
「今、
家に居ないので。
(注、嘘です)
その解約届けと契約書のコピーをいただければ、
銀行も、
お金を下ろしてくれると思うんですけど」
とりあえず、
相手の手の内を知るために、
コピーを貰いに行きました。
そして、
そのコピーを持って、
「銀行へ、お金を下ろしに行く」
と言って、
警察へ直行しました。
警察官は、
警察学校で嘘を教わっています。
だから、
香港とか、
警察が市民に『あんな事』が出来るわけです。
法学も、
東大法学部とは全く違う内容を勉強して来たわけですが、
『法律が、
実際には、どのように運用されているのか?』
には詳しいので、
参考になります。
それに、
アポ無しで無料法律相談を受けてくれるのは、
警察だけです。
その警察官が気付いた事は、
1 日付が十月二十六日、つまり、母の死後なのに、
母の名前で届けてある。
2 死後の場合は、
委任状が有るのが一般的。
ありがとうございます。
これだけ教えて頂ければ、
十分です。
そこで、
また、
有料老人ホームに電話しました。
私
「銀行に行ったら、
(注、嘘です)
解約届けは、
死んだ人が提出した事になっているので、
無効だそうです。
それに、
十月分の領収書を見たら、
すでに、
十月二十八日に引き落とされているので。
これは、
銀行で確認しました。
(注、嘘です)
契約書を見たら、
『入居者の死亡で契約は終了』
と書いてあるので、
十一月分の家賃と管理費、
七万円を返却して下さい」
所長
「ああ、そうですよね。
亡くなられたんですよね。
勘違いしておりました。
すぐに、
返却致します」
知っててやったな!
まあ、
そうで無ければ、
十一月に、
前払いされたハズの十一月分の家賃と管理費とか、
そんな不自然な請求をするわけ無いんですけど。
その後、
所長から電話が来て、
「銀行振込みで返却するので、
口座番号を教えて欲しい」
と、
言って来ました。
それから二日後。
所長
「御説明したい事がございますので、
お伺い致したいのですが」
『御説明したい』時点で、
金を払わないのは、
確定です。
私は、
自ら、
有料老人ホームへ足を運びました。
そこで、
話を聞くと。
『有料老人ホーム側の説明不足により、
私が勘違いしている』
という事らしいです。
『契約書には書いて無いけれども、
死亡後も一ヶ月分の家賃と管理費が発生する事を、
上手く説明出来なかった』
のだそうです。
だから、
返却しないと。
明らかに、
反社会的勢力です。
自民党の説明不足理論を、
『日本人の敵』達が支持しているため、
日本は、
こんな世の中になってしまいました。
所長が本部に報告したら、
本部に命令されたようです。
その有料老人ホームは、
私と同い年の奴が、
奥さんの反対を押し切って創業したのですが、
結局、
離婚されてしまい。
創業者の高校の同級生が引き継いだのですが、
一年で手放してしまい。
まあ、
二回も失敗しているのだから、
流れ着く先は、
反社会的勢力か?
まあ、
間違い無く、
七万円は、
返って来ないでしょうね。
私は、一応、
「死人が書いた解約届けを根拠に、
死人の口座からお金を引き落としたのですから、
詐欺事件です。
この解約届けを筆跡鑑定して、
一文字でも、
所長が書いた物が見つかれば、
(注、日付は所長が書きました)
貴方が捕まります。
実は、
解約届けのコピーを貰った後、
銀行ではなくて、
警察へ行きました。
警察側の説明に拠ると、
(注、嘘です)
『銀行口座から引き落としたのは間違い』
と相手方に主張されると、
詐欺ではない
のだそうです」
所長
「はい。
間違えてしまいました。すみません」
その後、
所長と雑談になったのですが、
結局、
二人の意見は、
『本部は、
全て所長の責任にするだろう』
で、
一致しました。
もし、
仮に、
七万円が返却される事が有ったとしたら、
その七万円は、
所長の給料から天引きされたお金です。