第7話 覇という名の国! (3)
(本文)
そんな本当に駄目な飾り物王様なのよ。僕はね……
まあ、日本から、項羽の婿養子に来た僕だからこれで良いとは、思うのだけどさぁ……?
でもね、余りにも暇なんだよ。こちらに来てからの僕はね……だから何かをしたい僕だけど、これといって良い案浮かばない僕なんだよ……
だから定評の最中でも、皆の話など聞いていない。上の空の僕なんだ……
何か良い案は無いかと思案しているのよ。僕は……
それでね、ふと思った事があったの、僕ってさぁ、本当ならば、日本にいたら高校へ通っていたのよね……
この定評に参加している、若い世代──張や義理の親父殿、他の主だった家臣の人達は、年上だけど。項羽、韓信、貂蝉等は、同世代だから学校へ行かなくても良いのかな……?
そんな事を疑問に思った僕なのよ……みなさん、というか、奥さま達。読み書きの練習しなくて良いのかなぁ……?
もしかして、この国、覇と言う名の国みたいだけど……その上かなり大きな規模の国、そして城下には大きな街あるのにさぁ、日本とは違って学校など無い国なのかも知れないね?
だからさぁ、僕聞いてみようかな、張に……?
僕の筆頭奥様が、どうも政を決める権限を持ってるみたいだね!
だから、訪ねてみるよ張にさぁ、案を提示してみるね、奥様に……少しずつでも良いからさぁ、この国の為になれたら良いと思う僕だよ……
それにさぁ、子供の教育、国の将来考えると、大事だと思う僕だよ。特にこの国の時代背景がさぁ、どれぐらいかは解らない僕だけどさぁ……?
でもね、もしも、もしも、これがさぁ、ゲームの世界で時代背景が一緒ならば、中世前後の時代だと思う僕なのよ……?
それに、奥さま達から聞いたのだけど、奴隷制や子供の売り買え等、頻繁に行われているみたいなの、この世界はね。だからさぁ、国の将来を考えても、子供や女性等は他国に流れてはいけない気もする僕なのよ……
だから取り敢えずは、子供の保護を目的で、学校を作り。子供を監視するのはどうだろうかと、思う僕なんだよ?
だから勇気を出して、提案してみるよ。何はともあれ、飾りにしろ僕は、この国の王だからね……
だから頑張ってみるよ、少しは奥さま達に認められたい僕だから……このままではヒモでニートの引きこもり、亭主になってしまう、僕だよ……
いくら何でもそれだけは、嫌な僕だから頑張ってみるね!
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