第3話 プロローグ (3)
(本文)
するとね、今僕の胸で甘えている。この美しいダークエルフの彼女が出来上がったんだけど……
ただただね……僕か制作した項羽と違う所が一つだけあるの……
そ、それはね……髪の色……
僕確かに銀髪ブロンズにした筈なの。
で、でもね……僕に今甘えている項羽は、ネイビーブルーの髪色━━
まあ、それは、それでいいか……先程から彼女のネイビーブルーの美しい髪……
僕の鼻に触れて鼻腔を擽る……とてもよい香がするね……
え〜と、次は……誰だったけ……?
ん〜ん〜ん〜……と、項羽の美しい髪に触れながら考えているよ……
羽をチラっと見てみると、とても嬉しそうだね……やはりこのギャップが良いよ!ツンがデレて、萌えに萌えて愛しくなるよ。だから彼女に夢中だよ。
と、又々話しがそれたけど……た、確か韓信だったと思う……
でなくて、韓信だよ!
これが又々、苦労した彼女の制作に……
だって、武力だけ上げれば良いという訳にはいかないしね……
彼女の場合は、国士無双の代名詞なった、漢の大将軍だよ。あの鯨布と、今僕に甘えている項羽を戦で破った事のある将軍だよ。
だから、項羽の制作よりも時間が要した、武、智、政、この三つをバランスよく振り分けるのに、本当に苦労した僕だよ……
だから納得した数値の彼女が出来た時は、本当に嬉しかったよ。
今も昨日のように覚えているぐらいだから。
「…………」
よ〜し!次は最後だね……余り今まで出てきた彼女達とは、違う娘なんだけど。まあ、三國志関連のゲームなどでは、一番人気あるしね、この娘。魅力値と内政値に振り分けて、残りは武に回したかな……?
名前は貂嬋……
三國志の中に出てくる、女性の中で一番有名な舞姫だよ……
色々とキャラクターを考えたのだけど。中々良い名が思い当たらずに、彼女にきめたの。
だから僕も彼女の、能力値の振り分けは、曖昧なしか覚えてなくて……本当にごめんね……
まあ、こんな感じで、制作をしたんだけど……
よくよく考えると、羽とは相性が余り良くない気もするね……
だ、大丈夫なのかな……?
ぼ、僕、彼女の事が心配に成ってきたよ。だって……僕のお嫁さんに成ってくれる女性だよ。
だから尋ねた、心配だから……
「羽?」
「何?貴方……」
「い、いや……大丈夫なのかい?」
「ん……?何が……?」
「僕が制作した女性の中に、羽と相性が余り良くない人達がいる気も……」
「だから、来てくれるのだろう?私を守ってくれる為に……貴方がいれば、大丈夫、大丈夫……今度は奴には負けないさぁ……」
僕が居れば大丈夫だと言ってくれた。彼女……
僕自身は、余り自信はないけどね……
で、でも僕を慕いそう言ってくれた後に━━又々僕に甘え妖艶に要求し。尽くし始める羽を見てるとね。僕が守ってやらないといけないと自負するの。
だって彼女は僕の嫁なの……
だから愛しくてたまらないだ!
だから必ず守り、天下を取るんだと、その時僕は決意をしたんだ!