第2話 プロローグ (2)
(本文)
「いいの……?」
「あああ、いいよ、気にしなくて……他にも妻は用意しているから……」
「え、どういう事?他に妻がいるって……?」
項羽の台詞にびっくりした僕だよ。だってさぁ、妻彼女だけではなくて、他にもいると言っているからね。だから問い掛けたよ僕……
すると項羽━━「貴方がしていたゲーム覚えている?」と、聞いてきたの。
だから僕は、「え? どれ……?」と、尋ねたよ。シミュレーションゲームは好きな僕だから……色々した。信長、三國志、提督、大戦略とね……
とにかく、歴史シミュレーションゲームが好きな僕だから……
彼女の問いに悩んだ……何れなのだろうかとね……!?
だから問い掛けたんだ。項羽に……すると彼女……
「私の名を付けた。姫武将がいるゲームだよ」
(あ、あれか……怖くなり、封印したゲームか……)
そん事を思いだしながら僕。少し前に購入したゲームの事を思いだした。
彼女が怪談話しのように毎晩、僕を尋ね身体を求めてくるから。
僕怖くなり封印したの、精力吸いとられて死んでしまうのでわ!?
と、思ってね。でも……駄目だったね……
そのシミュレーションゲームを辞めても。項羽尋ねて来たから……
後の調子は、先程も述べた通りだよ!
嫌になる所か、僕自身が求め出したよ……項羽の事を……
彼女この口調の割には、優しいし、僕に尽くしてくれるの……
だから先程も述べた通り、お化けでも、もののけでも良いよ!
死んでもいいかなぁ〜とも、思った。
どうせ、僕みたいなガリ勉、運動音痴は、この先彼女出来るのか?結婚出来るのか? 微妙だしね……
ましてや、こんな美しい。ダークエルフの女性など、二度と抱けないと思うしね。
最初ヒロインは、エルフキャラにするつもりでいたけど。
項羽を見るとダークエルフのヒロインで良かったと思うよ!!
とくにさぁ、この妖艶さが良いね。項羽言葉口調がツンなんだけど、甘え方が半端でない。始まり……終わり迄は、最後までデレてる感じ……
今は彼女も、大分慣れては来ているけど……最初は生娘だった筈なのに、無理して大人ぶりツンとしていたの。
だけどさぁ、いざ始まると……とても恥ずかしそう……
そのギャップが……ダークエルフの女性の良い所をだね……
とても、可愛いくて、愛しく思えた……
だから僕、彼女だけ居れば良いよ。
本当にそう思っていたの、項羽さぁ、凄く綺麗で大変にスタイルも良いからね。
だから項羽の夫になるために、異世界転生決めた。アニメやマンガ。ラノベの世界のようにね……
だ、だって……他の男に取られたくないの彼女の事を……
これは、僕の物だと……又々彼女の豊満なオッパイに、顔を埋めたよ、僕。溺れたくてね……
それぐらい満足してる、僕……
それなのに項羽は他にも女性を用意していると言ったの……
だから困難もする僕だよ。本当にそれで良いのとね……?
そんな事を考えながらも、ゲームの中の、ヒロイン達の事を思いだしたよ!?
(え、え〜と、確か……?)
一人目思いだした?名前は確か……張良と名付けたよ。
あの偉大な漢の高祖、劉邦の天下取りの手助けをした名軍師の名前だよ。シュミレーションゲームが上手く行くようにと、智謀と内政値をバランス良く振り分けた……
つい最近までプレイしてて、怖くなり。封印したシュミレーションゲームだけど。ルーレット方式で自分自身が気に入る迄、何度も振り分け可能なの……
だから大変だったけど、自分自身が気に入る迄、何度も回したよ。
本当はね、最初に製作したキャラクターは、項羽では無くて張良なのね……
その時の種族選びも元々は、定番のエルフヒロインで始める予定だったの。でもね〜ふと気付くとさぁ〜
何故かしらエルフからダークエルフに変わっていたの……
その時は、何故だろうぐらいで、余り気にもしていなかった僕だけど……
やはり、あれが。今の不思議の始まりだったのだと思う……
だから、この事は項羽には内緒にしているの……
今更僕の事を要らないと、言われるのは嫌だからね……
そんな項羽は張良の次に製作したよ。
とにかく、武力を上げた……何せ元祖覇王さまだからね。彼女は……
一騎当千、万夫不当、それに合うように、ルーレットを回したよ。
……何度も何度も飽きもせずに回した……