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迷路デイ  作者: 伊東 光
6/6

名探偵織田茂の華麗なる推理〜歯車島編〜

 「僕はね、こう見えても饅頭が怖いんだ」

えー、本当ですかと言いながら、現実にこんなことを言う人がいるんだと関心してしまった。

ただ、かっこいい人が言うとそれはそれで様になるな、とも思う。カラスだったらうるさいだけだ。日本語を喋るカラス、と思うとこれはこれで楽しいけど、どうなのかな?


 商店街の福引きで四泊五日沖縄旅行が当たったときは驚いた。ただただ、驚いた。周りもビックリ、私もビックリ。たぶん、死んだお婆ちゃんもビックリしただろうな、考えすぎかな。


 それから二週間後、仕事の休みもとれたので飛行機で那覇空港まで飛んだ。それから、フェリーで歯車島へ向かう。初めて聞いた島の名前だったけれど、やっぱり初めての沖縄旅行だったから私はウキウキしていた、大人げも無く。

 そのフェリーで乗り合わせたのが、大神仁と織田茂だった。二人とも大学生だと言う。大神さんは、神秘的な顔立ちだった。時代が時代なら、神様のお告げか何かを聞いて宗教を開いて、この時代にはすっかり四大宗教の一つに数えられていたことだろう。考えすぎだし馬鹿らしいなと、口に出してもいないのに赤面してしまう。織田さんは、良く言えばジェントルマンなカラス、だと思う。ごみをあさる事は絶対に無いけど、騒がしい。でも、耳障りじゃない。でも、やっぱりうるさい。これじゃあ、ジェントルマンでもなんでもないなと、思い直す。本分を忘れた、ただのカラスだ。

 船内で出会ったきっかけは、ちょっと恥ずかしくてあんまり言いたくない。黙秘権を行使する。

 二人は、私とは違って、旅行代理店でこの旅行をセレクトしたらしい。何でこんな、って失礼な言い方だけど、無名な島の旅行を選んだのか気になった。けど、深く聞く気は無かった。けど、織田さんが語り始めた。やっぱりうるさいカラスだな、と自分の顔がほころぶのを感じつつ、思ってしまう。本当に、不思議な人達だな。




更新が非常に遅くなって本当にごめんなさい。前話から話が飛んでいますが、これは意図しておこなわれたことです。大神と織田のお話はまだまだ続きます。大神恢や、妻の天子も次回出てくる予定です、はい。

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