歴史と数学自然科学社会科学 自由4科 黒い羊
各所編のみでは作品ごとの粗密もあり全体を貫く背景が分かりにくいかと思い 設けた章です まぁ 答え合わせみたいなものです 眼光紙背に徹すれば分からなくもないとは思いますが 諸編の完結がいつになるか 筆者もわからず 或いは未完結に終わるかも知れず 焦りから先ず先に骨骼を示すことにしました まぁソレでも 全体を貫くメタのメタ そのまたメタの3重底の最底辺 最初のメタの部分にも届かない そこら辺の地べたに這い回る蟻ん子達の世界観の見取り図でしかないのですがね←勿体ぶり
倅はカンがいい時もあるにはあるが外れている時もままある 安寿様の件ですね 苺花のホーリーネームか アンジェラ アンジュ 良く知ってるな いぇ ホーリーネームというか 本名では そこまで執事から聞いておったか さすが執事の教育訓練が行き届いているらしいな いや ありゃあ キツすぎまっせ もう少しなんとかなりませんですかね いやすまぬ 私も執事ももうあまり残された時間がない 倅を、頼む 大学校入学の件は中京のブルガニロ博士に話を通してある 彼がなんとかしてくれるだろう 天性のボヘミアンでね 前からカリブ海かスラウェシに行きたいと話をしておった 大学校の方が手放したがらなくて色々と引き止めているそうだが もうそろそろだろうて 入学後の事もお前達をあまり煩わせないよう ワタクシの方で極力準備を進めているところだ と言いますと 若様のご学友と言う奴ですか いいカンだ まぁ似たようなものだな コレばっかりは他人の人生コースも関わってくる どう絡んでくるか あとは倅次第だな ワシラのお膳立て通りにいくか ワシラの思惑とはまるで違った紆余曲折を辿ることになるか まぁどう転んだとて そこはいいように転がして行ければ良い そこは倅の悪運の強さに賭けたい 凡庸ボンクラもいいところ寧ろポンコツか いやいや しかし悪運の強さだけは並々ならぬものを感じている わしの長い人生の中でもピカイチだろうて まぁ悪運云々と言えば私もなかなかだとは思うが ソレは代々の本田本家の当主達 皆々がそうだと言える まぁその話はまた後日にしよう 長くかかるしキリがないからな 端折って 私がなんで2つの国から爵位を得ていたのか分かるかね こちらではヤマトでは侯爵を拝命し あちらでは伯爵を賜わった 相互主義の原則では アチラでも侯爵なり公爵を賜わってもおかしくないのだが 敢えて一つ二つ低い爵位を与えられた 彼の国では 公爵ともなれば皇帝を補佐し場合によっては皇帝の廃位や擁立に関わり合いを持つ それどころか自らが皇帝の位につく いわば簒奪に繋がる大変重い権力者と成りうる そんなパワーゲームに繋がりかねない危険な立場に身を置くことになりかねない その事を懸念して敢えてこのような次第となったのだ 先の皇帝陛下の使者はそのような陛下の思し召しを伝えておった この国と同様 彼の国でも私には敵が多かったからのう 先の皇帝陛下の思し召しでは 私に両国の橋渡しの役目を務めてほしいとのことじゃった しかしながら彼の国の本格的なパワーゲームから身を引くことは 彼の国での活動に規制をかけられるという事でもある せっかく手にした彼の国での足がかりを放棄する諦めざるを得ないことになりかねない いわば實際の活躍の場は実質ヤマトに限られてしまう そこで先の陛下は何を私にさせようとなされたのか 先の陛下のお言葉では 総督閣下をお守りするように とのことじゃった ディアーヌ様の 頷く まぁ天竺や震旦同様彼の国でもハーレムで多くの后を召し抱えておる それだけに嫉妬心も激しく命に関わりかねない その事を心配なされ 敢えて姫君を外に出す 逃がす事にされたのだ またディアーヌ様の母君かヤマトの出でもある という事もあった なんと母后がですか 頷く あまり知られていないことだが 母后は ヤマトの先々のまたその先の大帝陛下の血筋をひく やんごとなき身分のお方であらせられた まぁ妾腹の血筋ではあったが なぜ先々の御門はもとより彼の国の先の皇帝陛下が このような縁組みを敢えてなされたか 分かるかね おおやまとの海 コチラ側とアチラ側とで 両帝国を一体となされる いわば両岸帝国ともみなされるご構想であらせられたのだ 彼の国では決められた首都が存在しない その時々の陛下の都合政府の都合で臨時に設けられたものだ 彼の国の陛下の思し召しでは 首都はモントレーベイでもハワイでもチャモロやトンガでも良かったそうだ だが一番の推し候補は何処だったか分かるかね 阿児奈波だ ぐげっ なんですと 阿児奈波とおっしゃいましたか そうだ 先の皇帝陛下は強力に阿児奈波を推して居られた 何故か分かるかね 両岸帝国が正式に発足するとして 先ず仮想敵となるのは 何処か パルシヤ大陸の古くからの国々 天竺や震旦 さらにパルシヤ波斯はもちろんのことしっかりとした地盤にもつ埃及をも考慮に入れなければならない 先ずは天竺と震旦の間に楔を打つ ソレが阿児奈波というわけだ シャム マレー ジャワ アボリジニランドやマオリランドその他諸々との絆を結ぶ その結節点というわけだ お前達の元の主人 が知ってたらさぞかし名誉とも思い奮起したことだろうて 残念だ NAEでも 将軍として認めていたのは ワシを除けば お前達の元主人だけだった 帝国のコマンダーとして是非とも迎え入れたかったと 帝国のある筋から話を聞いた 帝国を維持するには何が必要か 色々な考慮がなされた 共通の貨幣や言葉言語が求められた つまりワルデクローナーとヤマト言葉が求められた なに やまと言葉は震旦の影響が強く文字など表記の面で問題があったが文法的には簡単で 共通と言うか標準的な言葉としては適当 というのが言語学者達の共通の見解だった ラテン文字ローマ字で書き記すことに改良できれば問題無し との事 まぁヲコでも覚えるやまと言葉の教科書なんて冗談もあったことだしな しかし 教育と文化 ソレなくしては やまと言葉といえども広まってはいかないだろう ワタクシもささやかながら昔から尽力してきた分野なのだが 今一つなピリッとした成果を出すまでには至らなかった ひょっとしてですが 例の哄笑とか剣術とか まぁサムライや忍者の真似事だがね あまり上手くはいかなかったが まぁまぁ怖がらせる事はできたかもな あまり褒められた功績 といってはいけんな貢献か だが大変な大事業だ が例のソーンダイク兄弟がやってのけた 共通の貨幣と言葉 この二つにケリをつけよった フッ わしの倅跡継ぎでも彼ら以上のことはできまい いやいや 後のことも帝国を維持するには色々あろうが 百年二百年はかかろうかという大事業だ だがあまりにも敵が多すぎた 二人とも天寿を全うすることはできなかった 兄弟は先の皇帝陛下のご命令で いや 直接のご命令はなかったそうだが 彼の国も色々な派閥があってな 先の皇帝陛下の意を受けた一派からの流れがあったようだ 私も後から知ったのだがな 彼の国でもこの国でも嫉妬心が激しくてな どうにもしようもない 私達の代ではヴァギナ大公国の挑戦を退けるのが精一杯だった ソレですらヤマトは大打撃を蒙った 後は私の一存でな 幾人かの敵を倒すのが精一杯だった だがあと一つ このまま残しておいては千載の悔いを残す者が一族がある 朱懐温 懐星 懐月 いずれにせよ朱徳懐の血筋の者たちだ 朱氏は外の血筋は問題無いのだが 何故か徳懐の流れだけは 油断ならぬ かのダッタンの城外 黄海から蒼海を統合する策を私が授けたのだが 徳懐はさらに半島に南下彼の地を併呑せんとの野心を見せた 私がNAEに39度線を維持せよ 40度では深入りし過ぎる38度では引き過ぎて彼の地を守り切れぬと助言し 事なきを得た というにはあまりにも痛恨の出来事になった 龍城国と並び一城国と名を変えたらと言ったのだが それは勘弁をと言われた だから百済と まぁ新羅の故事の名称だからな プライドもあろう だが朱一族は平壌を樂浪と名乗りを変え 本拠地まで移動させた なかなか太い奴らだろうて とても倅では対抗できないだろう いくら送信機が優れておっても 受信機があれではな いやいや 教育が訓練が必要だ だがわしも執事も残された時間が少ない そこでお前達だ 元が軍人だからな 飲み込みが早く 性格も淡白だ ソレで良い 黄海両岸 蒼海両岸 ヴィクトリー海それが何だ 我らはおおやまとの海の両岸をまたがる大帝国ぞ この意気だ なんとスケールの大きい なんのこれとてこの星の何分の一かの話だ まだまだな




