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執筆応援フェアありがとう(という名の叫び)

「ありがとう」に擬態した個人の叫び。

 皆さまこんにちは、秋乃です。


 最近の中東情勢にすっかり参ってしまって、ほとんど執筆できなかった秋乃です。

 ぺしょぺしょです。


 そんな秋乃にぴったりの企画を、運営さまが用意してくださったので、ここらで重い腰を上げようと思います。

 まずは、執筆を続けるキッカケをくださったことに、心よりの感謝を申し上げます。


 さて。

 もしこの短編が初見で、「おまえ誰やねん」状態の方には、執筆中の拙作を紹介させてください。

 感性はどちらかと言えば、女性ベクトルの小説です。


 タイトルを「ナチス将校、溺れて屈する。」と申します。

 表題に明らかな通り、ナチスドイツ、つまり第二次世界大戦を背景としたお話です。メインキャラクターは三人。


 一人目、めちゃくちゃ美形のナチス将校。

 二人目、これまた美形なユダヤの彫金細工師。

 三人目、そんな二人の間に挟まれるポーランド人の女の子。主に彼女視点で話が進みます。


 物語の舞台はポーランドのクラクフ。

 強制収容所があったことで有名な場所です。


 内容については、友情と愛の群像劇と言えば聞こえはいいのですが、まぁ正直に申しあげると、歴史と映画の二次創作です。


 こちらは昨年の公式企画をキッカケに掲載し始めたものですが、完結しないまま一年が経とうとしています。


 そこで冒頭のボヤキに戻る。

 ね、中東情勢よ。

「イスラエル」と「ホロコースト」でぐぐって頂くと、私のぺしょぺしょ具合がお分かりになると思います。

 そんなタイミングで励ますように、この《執筆応援フェア》開催です。

 控えめに言って最高。泣く。




 そして、

 この場を借りて、大声で言いたい。




 あのさァ!!!


 戦争ってキリなくない!!??




 たしかにユダヤの人々は迫害を受けて来たよ、その歴史は同情を受けるに値するよ。

 だけどそれとこれとは別の話で、シオニストが自分の正義を掲げてバンバン空爆する理由にはならんだろうが!!!


 私にはユダヤの血が流れる友人がいる。

 彼らは今、日本やアメリカ、南米でブディズムを学んでる。

 それは、争いの連鎖から幸福は生まれないということを知っているから。


 私含め、人間は愚かだよ。

 過ちを犯す。反省しても忘れる。

 自分が傷つけたことには鈍感で、傷つけられたことは執念深く覚えてる。


 だけどさ。

 被害者意識のイタチごっこをしても、意味がないんだよ。


 って書こうとしてるのにさぁ、

 もうさ、ドンパチするの、

 やめて頂けませんかね!!!???


 ちなみに、主人公の女の子はポーランド人だけど、その母親はソ連から亡命してきた設定だからね!?

 ホロモドールという歴史的人災を逃れて来た設定だからね!?

 はい、そこのロシアさん、ウクライナさん、貴方たちのことですよ!


 あっちでもこっちでもドンパチやってんじゃないヨまったくゥ!!!

(おばちゃん風)




 ……ふぅ。

 失礼いたしました。


 ちょっとね、昨今の世界情勢にグチりたくなってしまった秋乃でした。


 しかし私自身は、歴史家でもジャーナリストでもない、末端のアマチュアライターな訳です。

 したらばもう、出来ることは決まっているのです。

 先人に(なら)うしかない。




 〜〜〜〜〜

 茶番はじめ

 〜〜〜〜〜


 司会者

「本日は19世紀の詩人兼ジャーナリスト、ハインリヒ・ハイネさんにお越し頂きました〜!」


 \ ワーッ /


 司会者

「こちら壇上にどうぞ」


 ハイネ

「どうもこんにちは。いや〜二百年後も人間は変わりませんな」


 司会者

「ははァ、恐縮です。にしてもハイネさん、日本語お上手ですね」


 ハイネ

「ええ、進行上の都合ということで」


 司会者

「ご配慮頂きありがとうございます。それでは、本日の名言、お願いいたします!」


 ハイネ

「本を焼く者はッ、やがて人間を焼くようになるッ!!」


 \ キチャー!! /


 〜〜〜〜〜

 茶番おわり

 〜〜〜〜〜




 そして、その名言が綴られた書物は、他の多くの本とともに、ナチス政権下のベルリンで、炎に焼かれてしまいましたとさ。

 めでたし——


 めでたくない!


 歴史は繰り返す。

 それは史実が証明している。


 例えばネット検閲が起こったら、どうなるか。

(もう起こってるけど)


 もし日本語やその文学、ライトノベルまで規制されるようになったら、その政権は、やがて人間をも検閲するようになるということ。

 だから抵抗したい。

 瑣末ないち妄想家として。


 日本語で無数の物語が綴られている、この「小説家になろう」という場所で、いつまで自由な創作が許されるのか。

 ここにペンネームを持つ作家さんたちの、一文字ひと文字が、その秒針をたどっている。


 物語の居場所が、自由の(ふるい)をつくる。

 そのカケラのひとつになれれば嬉しい。


 と、綺麗ごとを並べて、

 自分を鼓舞いたしましたところで。


 執筆、再開するか……。





【了】





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