51. 溶けゆく氷の従者
「いらっしゃい! 雨上がりで冷え込んだだろ、ゆっくりしていきな!」
案内された宿兼食堂に足を踏み入れると、恰幅のいい女将さんが威勢のいい声で迎えてくれた。湯気と共に漂う出汁の香りが、雨の中を歩いてきた二人の鼻腔をくすぐる。
「ここは港町ポートマーリスも近いからね、魚介が自慢さ。この寒さだ、名物の『おでん』を食べていきな。体の芯から温まるよ」
「おでん……? アスク様、おでんって、お祭りか何かですか?」
初めて聞く名前に、アズインが目を丸くして興味津々に身を乗り出す。アスクは「煮込み料理の一種だ」と短く応じ、促されるままに席についた。
「はいよ、お待ちかね! このあたりは梅の名産地でね。うち特製の『梅みそ』をたっぷりつけて食べるのが一番だよ!」
運ばれてきた大皿には、透き通った出汁に浸かった色とりどりの具材が並んでいた。
「わあぁ……! これ、真っ黒です! 石ころみたい!」
「それはいか墨つみれだ。旨味が凝縮されている。……こっちはチーズロールキャベツ、洋風の趣があるな」
アスクが淡々と解説を加える傍らで、アズインは箸を動かす手が止まらない。地元の海の幸が詰まった地魚さつま揚げを頬張り、その弾力に目を細める。さらに、うずらの卵をかまぼこで包んだ『うずら卵浜のお月見』を見つけると、「お月様が隠れてます!」とはしゃぎ声を上げた。
「アスク様、この大根とこんにゃくに、さっきの梅みそを……んんっ! 酸っぱくて甘くて、お出汁がじゅわってして、最高です!」
ハフハフと熱いおでんを頬張り、梅みその味に目を輝かせるアズイン。その無邪気な横顔を眺めながら、アスクの口元には、本人も無意識のうちに微かな笑みが浮かんでいた。
それを見たアズインが、「あ、アスク様が笑った!」とさらに嬉しそうに声を弾ませる。
(……笑った、か)
指摘されるまで、自分がどんな表情をしていたのか自覚すらなかった。
アスクは戸惑いを隠すように、手元の湯気を視線で追った。
胸の奥が、妙に軽い。
かつて自分の内側にあったのは、効率という名の数字と、冷徹な術式の構築論理だけだったはずだ。感情は演算を狂わせるノイズであり、不要な排熱に過ぎなかった。
だが、今、目の前で美味しそうに頬を膨らませる彼女を見ていると、その「ノイズ」が心地よく脳内を満たしていくのを感じる。
彼女が喜ぶたびに、自分の魔力回路が、昨日よりもずっと滑らかに、かつ温かく駆動しているような錯覚さえ覚えるのだ。
(かつてのお前なら、食事すら『生存のための補給』として、無機質に咀嚼するだけだったというのに)
それは、彼女を救ったつもりでいた自分が、実は彼女の体温に救われていることを突きつけられるような、奇妙で、それでいて悪くない敗北感だった。
(……変わったのは、お前の方だ。そして、それを変えてしまったのは、私なのだろうな)
ふと思い出したのは、彼女が初めて自分の従者として配属された頃のことだ。
当時のアズインは、今とは似ても似つかないほど、暗く、冷たく、凍りついていた。
感情を一切表に出さず、ただ与えられた命令を機械的にこなすだけの、美しくも無機質な「人形」。
武器へのエンチャントという、アスクの緻密で過酷な業務をサポートする彼女の瞳には、将来への希望も、生への執着さえも感じられなかった。
まるでプログラムされたロボットのように、寸分の狂いもなく動く指先。
面白みもなければ、救いもない。ただ淡々と、死を待つような冷徹さで仕事をこなす彼女の姿は、当時の工房の空気をより一層冷え込ませていた。
だが、どうだ。
今、目の前で「お月見だ!」とはしゃぎ、梅みそ一つで世界が輝き出したかのように笑うこの娘が、アスクが注ぎ続けた根気強い「温かさ」によって、少しずつ、だが確実に溶け出した。
「……アズイン。口元に、みそがついているぞ」
アスクはそう言って、ナプキンを手に取り、彼女の頬を軽く拭った。
かつては冷徹に、ただ業務連絡だけを返していた彼女が、今ではその指先に触れるだけで、春の陽だまりのような体温を感じさせる。
物理的な雨を蒸発させた魔法のように、彼女の明るさが、かつて二人を支配していた暗い霧をいつの間にか消し去っていた。
「あ、ありがとうございます……! アスク様、やっぱり今のほうがずっと素敵です!」
アズインに真っ直ぐに見つめられ、アスクは居心地が悪そうに視線を逸らした。
冷徹な人形だった彼女に「心」を教えたのは、他ならぬアスク自身だったが、今ではその心に救われているのは自分の方かもしれないと、彼は密かに思うのだった。
■雨上がりの予兆と新たな依頼
「ふぅ……。アスク様、ごちそうさまでした! 本当に温まりましたね」
最後の一口を飲み干したアズインが、桃色の頬をさらに上気させて息をついた。その満足げな様子に、空いた皿を下げに来た女将さんがにっこりと笑いかける。
「お粗末さま! 綺麗に食べてくれて嬉しいよ。梅みそ、口に合ったかい?」
「はい! 大根がとっても甘くて、びっくりしました!」
アズインの元気な答えに、女将さんは誇らしげに胸を張った。
「だろう? このあたりは陽当たりがいいから、梅も野菜もよく育つんだ。ただ、ここ数日は変なゲリラ豪雨が多くてねぇ。あんたたち、さっきの雨で濡れなかったのは運が良かったよ。……中には、雨宿りした場所が悪くて、ひどい目に遭った旅人もいるっていうし」
アスクが「ひどい目、とは?」と短く問いを重ねると、女将さんは声を潜めて続けた。
「近頃、街道沿いの『あじさいの郷』が不気味に色づいていてね。あの花の毒に当てられたのか、それとも花を隠れ蓑にした賊が出たのか……。とにかく、スカラーズ・レストの方から来る連中が、何人も物騒な目に遭ってるのさ。おまけに今日の雨だろ? 足元が悪くなったところを狙う輩が増えなきゃいいんだけどねぇ」
女将さんは「おっと、景気の悪い話をしちまったね」と笑って話を切り上げたが、アスクの脳裏には先ほど聞いた「あじさい」という言葉が、静かな警告音のように響いていた。
「……有益な情報を感謝する。代金だ」
アスクは勘定を済ませると、まだ名残惜しそうに梅の香りを嗅いでいるアズインを促した。
「行くぞ、アズイン。腹ごなしにギルドへ寄る。明日の仕事を探さなくてはならないからな」
「はいっ、アスク様! 次はどんなところに行くんでしょうね」
街の中央に位置する冒険者ギルドの門をくぐると、外ののどかな空気とは一変、湿り気を帯びた熱気が二人を迎え入れた。
満足げなアズインを連れて、アスクは街の中央に位置する冒険者ギルドの門をくぐった。雨上がりの湿気を吹き飛ばすような熱気が、建物の中から溢れ出している。
掲示板の前で、アスクの足がふと止まった。
学術都市スカラーズ・レストにいた頃から気に留めていた依頼――『あじさいの毒牙』。
以前はDランクだったその羊皮紙は、今やBランクへと書き換えられ、赤文字で「盗賊団の介入あり」と追記されている。
(……ランクが上がったか)
アスクは無機質な瞳でその文字をなぞった。
本来、職人気質で戦闘を専門としないアスクに受けられる性質の依頼ではない。にもかかわらず、その毒々しい依頼名が、何故か古傷が疼くような妙な胸騒ぎを彼に抱かせた。
「アスク様? 何か気になるものでも……?」
「……いや。なんでもない。俺たちにできる仕事を探すぞ」
アスクは雑念を振り払うように視線をずらし、別の依頼書を手に取った。
そこには、この街ならではの華やかな文面が踊っていた。
場所: フラワーガーデン ~ 港湾都市ポート・マーリス
難易度: C級(輸送困難なため)
内容: フラワーガーデンの熱帯区で収穫されたばかりの希少果実を都市まで輸送する。
この果実は収穫から48時間以内に加工しなければ価値が激減するため、一刻を争う。しかし、その完熟した甘い香りは半径数キロのモンスターを狂乱・誘引させる性質があり、移動中は常に襲撃を受けるリスクが伴う。
さらに、輸送路には果実を狙う「猿型の亜人集団」や、質の悪い野盗が待ち構えている。
報酬: 銀貨20〜200枚(出来高次第)
名声: 200
『フラワーガーデンからの荷物搬送・警護依頼』
花卉の栽培が盛んなこの街らしい仕事だ。内容も「要面接」と慎重を期しており、単なる力仕事ではない知性や礼節が求められていることが窺える。
「これにする。内容も興味深いが、何よりお前に似合いそうだ」
「えっ、私にですか!? 頑張ります、アスク様!」
アスクは受付で手続きを済ませ、明日の面接時刻と場所を記した控えを受け取った。
胸の奥に残る「あじさいの毒牙」への小さな違和感を、アスクは隣で「お花、楽しみですね!」とはしゃぐアズインの声で上書きした。
ギルドを出ると、空は抜けるような青さに塗り替えられていた。ゲリラ豪雨が嘘だったかのように、午後の日差しが水溜まりをキラキラと反射させている。
「アスク様、空がとっても綺麗です! まだまだ明るいですね」
「ああ。面接は明日だ。……予定通り、午後からは『水神碑』を巡る」
フォーチュン・ウェルの街には、豊かな水源を祀るための古い石碑が点在している。それらは単なる信仰の対象ではなく、かつての高位術者たちが遺した「水魔法の術式構成」が微かに刻まれた、生きた知識の集積体でもあった。
二人は街道沿いを歩き、街から離れた川のほとりや、木漏れ日が差し込む水路の突き当たりに鎮座する、古びた石碑を一つずつ訪ね歩いた。
石碑の前に立つと、アスクは吸い殻を捨てるような無造作な動作で、苔むした碑面に指先を滑らせる。
その瞬間、指先から刺すような冷気が走り、脳内へ直接「音」が流れ込んできた。
(……聞こえるか。これは、ただの水の音ではない)
それは、岩肌を削る奔流の咆哮であり、地底を這う静かな水脈の脈動だ。石碑に刻まれた古の術式が、アスクの魔力と共鳴し、水の理を「囁き」として伝えてくる。
空気中に舞う細かな飛沫が、まるで意志を持つかのようにアスクの肌をなぞり、水の循環――蒸発し、凝結し、再び地へと還る膨大な円環の記憶が、熱いデータとなって脳を焼いた。
「……なるほど。流体制御の起点は、抵抗の排除ではなく、流れへの同調か」
アスクが淡々と術式の深淵を読み解く傍らで、アズインは石碑に刻まれた美しい水紋の彫刻を眺めたり、水路を泳ぐ魚を見つけたりと、彼女なりの「水神の恵み」を享受していた。
「アスク様、見てください! このお水、なんだか笑っているみたいに跳ねてます」
「……アズイン、おもしろい感性だな。その感覚を覚えておけ。感性による補正は、時に論理を超える」
アズインが笑うたび、アスクの収集効率もまた、計算外の数値を叩き出していく。
「あじさいの毒牙」という不穏な予感さえも、この穏やかな学びの時間の中では、水底に沈む小石のように静かに潜んでいた。
街がオレンジ色の夕刻に染まる頃には、アスクの魔力は、先ほどの雨を蒸発させた時よりもさらに深く、静かな凪の状態へと研ぎ澄まされていた。
■選別と静かなる鑑定
翌日。指定された場所に足を運ぶと、そこには報酬の良さに釣られた三十人ほどの冒険者たちが群がっていた。
面談室の扉が開くたび、明暗を分けたパーティが入れ替わりで出てくる。
「クソッ、ダメだったか! 俺たちは経験値豊富なCランクパーティだぜ、何が不満なんだ」
悪態をつきながら去っていく男たちの背中を見送り、アスクは無表情のまま周囲を観察した。予想以上の競争率だ。アスクは不採用を想定し、頭の隅で別の依頼への切り替え(リスケジューリング)を並行して行い始める。
「――では、次の方。どうぞ」
呼び出しの声に応じ、アスクはアズインを連れて入室した。
部屋の奥に座っていたのは、三十代前後の、身なりの整った商人風の男だった。
「私はルーク。今回の依頼主だ」
ルークと名乗った男は、柔和な微笑を浮かべてはいたが、その瞳はアスクたちが席に着く前から一度も逸らされることはなかった。品定めをするような、あるいは深淵を覗き込むような、奇妙に粘り気のある視線。
アスクは、自身の肌をなぞるような微かな違和感に眉をひそめた。
これは、ただの観察ではない。
(……鑑定スキルか。それも、相当に練度の高いものだな)
意識の裏側を薄皮一枚隔てて撫で回されるような、特有の感覚。アスクはそれに対し、あからさまな拒絶は見せず、ただ自身の情報を「どこまで開示し、どこから偽装するか」を瞬時に判断しながら、ルークの視線を正面から受け止めた。
「……アスクだ。こちらは従者のアズイン。荷の警護を志望している」
沈黙の中で、ルークの口角がわずかに上がった。まるで、目当ての希少品を掘り当てた収集家のような笑みだった。
「……ほう。面白いな」
ルークが低く、愉悦を孕んだ声を出した。その瞳の奥には、鑑定スキルを使いこなす者特有の、知識の渇望が燃えている。
「三十人近く見てきたが、私の鑑定を無意識に、あるいは意識的に『弾こう』としたのは君が初めてだ、アスク君」
アスクは表情を崩さず、淡々と応じた。
「……無礼な視線には、相応の防壁を敷くのがオレの流儀だ」
その返答に、ルークは堪えきれないといった風に肩を揺らして笑った。隣で状況を伺っていたアズインが、不思議そうにルークとアスクの顔を交互に見つめている。
「いい、素晴らしいよ。君を採用しよう。他の連中には、悪いがもう帰ってもらう」
あまりの即断に、アズインが「えっ、もう決まりですか!?」と声を上げた。アスクもまた、わずかに目を細める。
「決まりだ。私が運ぶのは、王都の貴族向けに厳選された『トロピカルフルーツ』だ。鮮度が命で、なおかつその魔力価の高さから、魔物や盗賊を引き寄せる厄介な品でね。並のCランクパーティでは、荷を隠し通すことすらできない」
ルークは手元の書類をトントンと机に叩いて揃えると、引き出しの奥へと仕舞い込んだ。その流れるような所作は、彼が「表の顔」以上に多くの手札を隠し持っていることを予感させる。
「さて、アスク君。君がここに来る一日ほど前の話だ。……私の耳には、面白い報告が入っていてね。雨上がり直後の西門で、泥一つ跳ね上げず、吐息さえ乾いたまま現れた奇妙な二人連れがいたと。門番たちは『手品だ』と騒いでいたそうだが」
ルークは椅子の背にもたれかかり、楽しげに両手の指を組んだ。
「私の商売には鮮度が欠かせない。だからこそ、街の門番から宿の小僧まで、小銭を掴ませて目ぼしい『腕利き』の情報を集めるのが習慣でね。……雨粒一滴すら完璧に制御し、外部からの干渉を排斥できる君の『水魔法』の腕があれば、これ以上ない適任だ」
ルークは真っ直ぐにアスクを見据え、その瞳の奥に確信を滲ませた。
「君なら、この繊細な果実を、摘み取ったままの状態で送り届けてくれるだろう? 物理的な守りだけでなく、その『湿度と温度の管理能力』も買いたいんだよ」
アスクは、この男が単に噂を聞いただけではなく、独自のネットワークを駆使して「自分の能力が依頼にどう適合するか」まで計算済みであることを見抜いた。
「……報酬は、事前提示の1.5倍出そう。どうかな?」
アスクは隣のアズインを見た。彼女は期待に胸を膨らませ、尻尾を微かに揺らしている。
「……承知した。その依頼、引き受けよう」
握手を求めて差し出されたルークの手を、アスクは静かに握り返した。その手は、昨日の水神碑で得た経験値を反映し、より深い魔力の静寂を纏っていた。
面接会場を後にした二人は、街の東側を流れる大河、シェラ川の畔へと向かった。
そこには、この地域の水脈を束ねる象徴とも言える、最後の一対の水神碑が鎮座している。
シェラ川の轟々という低い唸りが、空気を振動させていた。
一つ目の石碑に触れると、指先から流れ込んできたのは、荒れ狂う奔流を御するための、剛毅で力強い術式の残響だ。そして二つ目、川面を撫でるように立つ小さな石碑は、一転して、朝露が滴るような静謐な魔力を秘めていた。
(……これで、すべて揃ったな)
最後の一片が脳内の魔導回路に嵌まり込む。
ゲリラ豪雨を気化させ、石碑の記憶を辿り、ルークの鑑定を弾き、そしてこのシェラ川の鼓動を刻んだ。バラバラだった経験の断片が、アスクの中で一つの「水の理」として完成を見ていた。
夕闇が迫るシェラ川を背に、アスクはふと足を止めた。
かつては、ただの「通過点」でしかなかった景色が、今は妙に鮮やかに見える。
(ようやく、ポート・マーリスへ向けて出発できるか……)
胸の奥をかすめたのは、安堵とも、あるいは微かな寂寥ともつかない、形容しがたい感傷だった。
かつて人形のようだったアズインを連れ、何もわからず必死だった自分が、こうして新しい目的を持って明日を迎えようとしている。エコロアでの惨劇さえも、今の彼にとっては、この滔々と流れる川に流された「過去」の断片のように感じられた。
「アスク様? どうかしましたか? 川をじっと見て……」
隣でアズインが顔を覗き込む。彼女の瞳には、夕陽を反射したシェラ川の黄金色が美しく映っていた。
「……いや、なんでもない。ただ、明日は早いと言いたかっただけだ」
アスクはそう言って、感傷を振り払うように一歩を踏み出した。
背後で川の囁きが、彼らの前途を祝すように、一度だけ大きく弾けた気がした。
5箇所の水神碑巡り
『水魔法:経験値 +100』
『水魔法:経験値 +100』
『水魔法:経験値 +100』
『水魔法:経験値 +100』
『水魔法:経験値 +100』
ep.48→ep.51
【ステータスウィンドウ】
アスク
LV:47(ステータスポイント残+8)
AP:0/200(次のLVまで残り4500)
HP:320/320
MP:160/280
SP:100/100
スキル:
- 短剣・中級、
- 水魔法・上級、
- 探知・中級、
- 潜伏・中級、
- 鑑定・中級、
-アイテムボックス・中級
-エンチャント・中級
-インキュベーター・上級
AV:筋力110、体力110、敏捷110、器用70、知力140、精神140




