22.記憶の断片
最近、土日に魂を削って小説を書き上げ、その勢いのまま月曜日に予約投稿するという、なんともストイックなサイクルが定着いたしました。ええ、もはや儀式です(≧∇≦)
このペースを崩さず、今後もきっちり投稿できるよう、頑張ってキーボードを叩き続けます!!
巨大蜘蛛の襲撃が静まり、ダンジョンの入り口に静寂が訪れた。蜘蛛の残骸や糸が散乱し、空はどんよりと暗い雲が月を隠し、わずかに漂っていた。蜘蛛の残骸が鼻を刺すような強烈な匂いを放つ中、アスクとチカはお互い見つめあい、一瞬の安堵を噛みしめていた。
そのとき、岩場の陰からロクが慌てて走り寄ってきた。彼の顔は息を切らしながらも、険しい表情を浮かべている。
「おい、お前らな〜に油打ってんだー!」
ロクの怒鳴り声が、やっとのことで静寂を破った。アスクたちは一瞬驚きの表情を見せたが、すぐに顔を引き締めてロクの方を見た。アスクが慌てて声を絞り出す。
「ち、ちょっと、蜘蛛に右腕をやられました……」
その言葉は震えながらも必死の誤魔化しだった。彼の声は微かに震えた様子が伝わった。
ウィルは一瞬、心配そうな表情を浮かべ、眉をひそめてアスクに近づいた。彼の目は優しくも鋭く、まるで何かを見抜くかのようだ。
「大丈夫ですか、アスク?毒消草は持っていますか?」と静かに尋ねるその声には、仲間を気遣う温もりと真剣さがこもっていた。
周囲の空気は重く、緊張が張り詰めている。アスクの手はわずかに震えながらも、彼の目には痛みと恐怖だけでなく、少しの安心も映っていた。
ヤコブも心配そうに声をかける。
「状態によっては、早めに街に帰還しても良いぜ。」
何とか切り抜けたと思い、チカに合図を送るアスク。それに応えて、チカも笑顔を見せる。
⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰記憶の断片⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰ ⋱⋰
その夜、アスクは静かな眠りに落ちた。
夢の中で、カレは不思議な空間に立っていた。薄暗い部屋の中、柔らかな光が壁を照らし、どこか懐かしい記憶が蘇る。
カレは椅子に座り、前に置かれたパソコンの画面に集中している。画面には、さまざまな武器の性能が詳細に表示されていた。鋭い刃物、重厚な斧、禍々しい杖など…それぞれの特徴やステータスが、まるで自己主張をしているかのように魅了しながら、選択肢を示している。
カレの手は自然とキーボードを叩き、マウスを操作している。カレの目は真剣そのものだ。まるでこの武器たちが自分の運命を左右する重要なアイテムのように思える。カレは慎重に、一つ一つの性能を比較し、最も適した武器を選び出す。
夢の中の空間なのに、どこか現実離れしているが、同時にどこか懐かしい温かさも感じられる。カレは、長い時間をかけて磨き上げた計算式を用いて作業に没頭していた。選択の一つ一つが、カレの中に確かな自信と決意をもたらしている。
やがて、画面の中の武器が静かに光を放ち、選ばれた武器が浮かび上がる。カレはその武器に手を伸ばし、心の中で静かに願う。
「これで、ランカーに一歩近づけるはずだ。」
夢の中の空間は、やがて薄れるように消え去っていく。
アスクは突然、耳の奥から鋭いキーンという耳鳴りに襲われた。まるで鋼鉄の針が鼓膜を突き刺すかのような高音が、頭の中で反響し、先ほどの夢を一瞬で奪い去った。
その瞬間、眼前に鮮明な映像が浮かび上がる。チャンドラがダンジョンの奥深くから出てきた場面だ。彼の顔は汗と土まみれで、左手を押さえている。
アスクはその映像に目を凝らしながら、必死に現実に引き戻された。耳鳴りは徐々に収まりつつあったが、心はざわついていた。
「チャンドラさん……」声にならない声が喉から漏れる。彼の心は不安と焦燥に包まれていた。あの左手は、何か重大なことを示しているのだろうか。
アスクは静かに息を整え、ゆっくりと身体を起こした。耳鳴りの余韻が頭の中で響きわたり、まるで遠い雷鳴のように感じられた。
「何かあったのだろうか……」
彼はつぶやきながら、目の前に広がるダンジョンの入り口に目を向けた。
チャンドラの無事を祈りながら、アスクはダンジョンの入り口で待つことしかできなかった。
【ステータスウィンドウ】
LV:21(ステータスポイント残+13)
AP:0/180(次のLVまで残り780)
HP:60/225
MP:10/60
SP:40/40
スキル:
- 短剣・中級、
- 水魔法・中級、
- 探知・初級、
- 潜伏・初級、
- 鑑定・初級、
-アイテムボックス・初級
AV:筋力80+2、体力45+1、敏捷35+1、器用28+22、知力20+10、精神20+10
ユニークミッション達成
・記憶の断片を入手しました(+50)
ミッション達成
・初めてダンジョンモンスターを討伐した(+10)
・魔法レベル中級を習得した(知力+10、精神+10)
魔法レベルが中級になり、新たなデイリーミッションが追加されました。
・10分間の瞑想をする




