第四十一話「次元の花畑と石碑の秘密」
遺跡の闇を抜けた僕たちは、予期せぬ美しさに満ちた花畑に足を踏み入れた。色とりどりの花々が風に揺れ、その香りが空気を満たしている。ミカはその光景に心を奪われ、子供のようにはしゃぎ回った。彼女の笑顔は、この世界のどんな宝石よりも輝いていた。
僕とリナは、その美しさにただ驚くばかりだった。こんなにも平和で、生命に満ちた場所が、この荒れ果てた世界に存在するなんて。
花畑の中央には、古びた石碑が静かに佇んでいた。リナがその文字を解読すると、僕たちはこの世界の真実を知ることになった。石碑には次のように記されていた。
「この世界は、無数の次元の一つに過ぎず、かつて創造神によって生み出された。しかし、神の愛を失い、見捨てられた世界である。」
僕たちはその言葉に深い衝撃を受けた。この世界が、他の次元とは異なる孤独な存在であること。そして、創造神から見捨てられたという事実。
しかし、この花畑の存在は、まだ希望が残されていることを示していた。ミカは花の一つ一つに名前をつけ、それぞれに話しかけるようにしていた。彼女の純粋な行動は、僕たちの心にも温かい光を灯した。
僕たちは石碑の前で誓った。この見捨てられた世界に、新たな物語を刻むことを。そして、この世界が再び創造神の愛を受け入れられるように、僕たちの旅を続けることを。




