表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
始まりは魔法科高校から  作者: 眼鏡 純
2章:KING OF MAGIC
14/71

14話 閃風VS火神

こんにちは!作者です!

今回は本格的にシャインとダクネスが対戦します!どちらが勝者となるのか!?そもそもちゃんと試合が成立するのか!?



──それでは皆様に、少しでもワクワクできる時間を。

 「決着をつけようシャイン。殺す気でこいよ。」

「ああ。本気でやろうじゃねぇか、ダクネス。」

睨み合うシャインとダクネス。

「それでは…決勝戦!レディィィ〜〜〜……ファイトォォォォォ!!!!」

司会者が試合開始のゴングを鳴らした。

[紅蓮弾(ぐれんだん)]!!」

開始早々、ダクネスは自身の周囲に火の玉を無数に生成し、シャインに連続で発射する。

[隼飛脚(しゅんひきゃく)]!」

シャインは両脚に輝く風を纏い、フィールド中を駆け回りながら迫り来る火の玉達を回避していく。そして最後の火の玉を回避すると同時に空中に跳び上がり、攻撃に転じる。

[光燕風(こうえんふう)]!」

シャインは両脚の輝く風の片方に集めると、足を振って大きな燕の形となった輝く風を放った。

[烈火鷲(れっかしょう)]!」

ダクネスが火で巨大な鷲を形成し、迫る燕に対して放つ。閃風(せんふう)の燕と火の鷲は空中で正面衝突し、大爆発を起こす。

爆発によって起きた黒煙により、シャインとダクネスは互いを目視出来なくなる。シャインは着地すると、黒煙の先にいるダクネスの動きを警戒する。

瞬間、黒煙の中から手に炎の剣を握るダクネスが飛び出してきた。そして一切の迷いなく炎の剣の刃はシャインの首目掛けて振られた。

抜刀が間に合ったシャインは、ギリギリで炎の剣の刃を防ぐ。しかしそのまま吹き飛ばされてしまう。途中で風砕牙を地面に突き刺すことにより、地面を抉りながら無理矢理自身を止める。

キッ!とシャインがダクネスの方向を睨むと、既にダクネスが接近していた。

[狂乱火(きょうらんか)]!!」

[暴風連刃(ぼうふうれんば)]!!」

互いに連続攻撃を繰り出し、炎の剣と風砕牙がぶつかる度に激しい衝撃と火花を発生させる。しかし、徐々にダクネスが優勢となっていく。シャインは仕切り直そうと、隙を突いてバックステップを踏み、ダクネスとの距離を空けた。しかし、シャインの動きを読んでいたダクネスが一瞬にして間合いを詰めてきた。

(マジかよ…!)

シャインの僅かな焦りを逃さず、ダクネスが攻撃を仕掛ける。

[剛火拳(ごうかけん)]!!」

火を纏った拳がシャインの腹部に直撃する。シャインは口から血を吐いて吹き飛び、フィールドの壁に激突して倒れた。ゲホッ!ゲホッ!と再び血を吐いた後、フラつきながらも立ち上がる。


 「なぁ…何か雰囲気やばくない?」

「試合の域を超えてる感じがするよね。」

「止めた方がいいんじゃない?」

高レベルな攻防ではあるが、どこか殺伐とした空気の試合に、観客席から少しずつ不穏な声が上がり始めていた。



 会場の雰囲気や運営の人間達の動きが変わり始めたのを感じ取ったダクネスが行動に出る。

「このままでは邪魔が入りそうだ。」

そう呟くダクネスの髪の色が金から真っ赤に染まる。

[火神城壁(かじんじょうへき)]!」

そして次の瞬間、火神の力を付与された炎の壁が発生し、観客席及び出入り口からフィールドの様子が見えなくなり、入ることも出来なくなった。

「これで邪魔は入らなくなり、鬱陶しい周囲からの視線もなくなった。思う存分殺し合いが出来るぞ。」

ダクネスがニヤリと笑う。

「……よっぽど俺を殺したいらしいな。」

口から流れる血を拭うシャイン。

「ああ殺したいさ!お前の存在は…俺にって邪魔でしかないからな!」

ダクネスの逆鱗に触れたのか、怒りが一気に湧いてきてそのまま語り始める。

「昔の俺はぶん殴りてぇくらいくそ真面目に生きていた。だがな、どれだけ真面目に生きようと、結局賞賛されるのはお前だった。馬鹿なくせに腕っ節があるだけでお前は常に中心の人物となっていた。俺はそれを………!」

ダクネスは何かを言いそうになり口籠る。その後、話を続ける。

「とにかく!俺は火神魔法の力を得たあの日以来、力を磨き続けた!そうしたらどうだ!くそ真面目に生きていた頃より、周りの者達が俺を認め始めやがった!結局この世は力が全てってことが証明されたんだよ!だけどな、強くなればなるほど、お前という存在がうざくなってきた!俺の記憶の中のお前は、ずっとずっと『強い奴』なんだよ!だから今日!お前を殺してお前を超える!」

ダクネスが炎の剣でシャインに斬りかかる。シャインは風砕牙で攻撃を防ぎ、鍔迫り合いとなる。

「だったらこっちも言わせてもらうけどな…!俺はただお前に──!」

シャインが言い切る前にダクネスは風砕牙を弾き、シャインの体勢を崩す。



──ドシュ!!



次の瞬間、シャインの脇腹に炎の剣が貫いた。

「がはっ………!!!!」

シャインは口から血を吐き、見開いた状態でダクネスを見詰める。

「お前の言い分には興味ねぇ。お前はただ、死ねばいいだけだ。」

ダクネスが炎の剣を抜くと、シャインはダクネスの腕を掴み必死に持ち堪えようとする。だが、力が血と共に流れていくようで、そのままうつ伏せに倒れてしまう。傷口を手で押さえて血を止めようとするが、そんな足掻きも虚しく、意識を失ってしまった。

本日はお読み下さって本当にありがとうございます!

少しでも先が気になった方、面白かった方はブックマーク、☆の評価などをお願いします!


おお…シャインが刺されてしまいした。もしかしてこのまま主人公が交代に…!?

気になる方は次回をお楽しみにして下さいませ!それでは!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ