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始まりは魔法科高校から  作者: 眼鏡 純
1章:ようこそ、魔法科高校へ
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1話 転校先は魔法科高校

 皆様初めまして!もしも私の過去の作品を読んで下さっている方であればお久し振りでございます!

 今作品は私の初作品となります──『魔法学園(https://ncode.syosetu.com/n9268t/)』の『リメイク作品』となります!

 大筋の内容は同じですが、話の内容や設定、キャラの名前などが結構変更されていますので、過去作品を読んで頂いている方でも楽しめるようになっておりますのでご安心下さい!

 では!長々と前書きで語っても仕方がないので、早速本編をどうぞ!



──皆様に、少しでもワクワクできる時間を。

「行ってきまーす。」

とある家の中に明るい声がこだまし、1人の少女がドアを開いて外に出た。


高校1年、身長160cm、紺色のロングヘアーに青色の瞳をもち、新品のブレザーの制服を身に纏った少女──『レビィ・サファイア』は、少し緊張した面持ちで歩いている。それもそのはず。今日は転校先の高校へ初登校するからである。


転校先の高校の名は『龍空(りゅうくう)高校』。大昔、この地域の空に龍が飛んでいたという伝説から名付けられたそうだ。この高校には『魔法科』という学科があり、魔法が使える者達が入り、知識と使い方を学んでいる。レビィはひょんな事からこの学科に転校することとなった。


 レビィの家系は先祖代々『夜叉魔法』という魔法を使えたのだが、代を重ねるごとに魔力が弱くなっていき、レビィの代になった頃には魔法のまの字もない状態であった。しかし、祖父母の家にある古い蔵の奥でとある刀を発見した。その名は『夜桜(よざくら)』。その刀にレビィが触れた瞬間、眠っていた魔力が突如復活し、夜叉魔法を使えるようになった為、魔法に対する正しい知識や使い方を学ぶべく、龍空高校への転校が決定した。


 (はぁ…まさか高校に入学してから1ヶ月で他の高校に転校する羽目になるなんて。合格発表の時の喜びを返してほしいわ。)

レビィは心の中で少しムッとしつつも、目的地に辿り着いた。そこは高校というよりはまるで大学のようで、広大な敷地内には様々な建物が建ち並び、もう1つの小さな町と言っても過言ではない所であった。

「……綺麗。」

正門にあたる門の前で立ち尽くすレビィが思わず口ずさむ。そして少し見惚れた後、正門から校舎まで真っ直ぐ続く道を歩き始める。道は途中で左右に分かれており、右に行けば体育館らしき建物に、左に行けば寮らしき建物に到着するようになっていた。しかし今の目的地は校舎であるため、レビィは緊張から少しずつ早くなる鼓動を大きく深呼吸して落ち着かせながら向かうのであった。



 『1年1組』と書かれたプレートが掲げられている教室に、年齢29歳、身長167cm、黒色のショートヘアに茶色の瞳をもち、黒縁眼鏡をかけ、キチッとしたスーツを着こなす1人の女性─『ナナリー』が入室する。教室の間取りは至って変わった所などもなく、一般的な学校の教室という感じであった。席は全部で40であるため、1クラス40人と判断できる。

「はーい、全員自分の席に座ってー。」

教室の中で騒いでいた生徒達を、ナナリーは入室と同時に発した一言で全員着席させた。

「さて、まずはいつものホームルームをした後、皆に報告があります。」

ナナリーの一言に、生徒達はざわめく。

「あ〜まさか先生結婚するの〜?」

「いやいや、まず相手見つけないと。」

2人の女子生徒のやりとりで、教室が笑いに包まれる。

「はいはい!どうせ私は独り身ですよ!それよりホームルーム始めるわよ!」

ナナリーは生徒達からのからかいを自虐混じりに一蹴すると、強引にホームルームを開始する。


1組前の廊下で待機するレビィは、そわそわとして落ち着かない様子である。

「やっぱり緊張するな〜」

ポツリと呟くレビィは緊張を和らげるべく中庭を眺めていると、

「誰だお前?」

突然背後から声をかけられ、ビクッと飛び跳ねながら振り返った。そこには1人の男子生徒が立っていた。


 身長175cm、セミロングの黒色の髪の中には黄緑色の髪がメッシュの如く混じっており、瞳も同じ黄緑色をしている。ブレザーは着用しておらず、カッターシャツもズボンから出し、ネクタイはゆるゆるに結んでいる。


 「わ、私!?」

困惑状態のレビィがあたふたしながら訊くと、

「お前以外に誰がいるんだよ。」

眠たそうな顔をしながら男子生徒が答えた。

「まぁそれもそうか。──えっと、私はレビィ・サファイア。今日からこの高校に転校してきたの。」

気持ちを落ち着かせたレビィが自己紹介をすると、

「ふ〜ん、転校生か。」

男子生徒は興味があるのかないのかあやふな返事をした。

「俺は『シャイン・エメラルド』だ。この1組の生徒さ。」

男子生徒がシャインと名乗った時、教室のドアが開いてナナリーが現れた。

「すごく聞き覚えのある声がすると思ったら、シャイン君また寝坊ね。」

ムッと少し怒った表情を浮かべるナナリーに対し、

「お〜よく分かりましたね先生。」

少し茶化すような口調で返答するシャイン。

「はぁ…取り敢えず先に入って。」

ナナリーは呆れながら教室に入るよう促す。シャインが素直に従って教室へ入っていくと、1人の男子生徒が「転校生ってお前かよ。」と言い、教室に笑い声が一斉に広まる。シャインは「ちげーよ。」と否定しつつ、自身の席へと着席した。

「さて気を取り直して、本当の転校生を紹介します。」

そう言ってナナリーがレビィのことを手招きする。レビィは教室に入ると、教卓の上に立った。

「では自己紹介を。」

ナナリーに言われ、レビィは頷いた。そして小さく深呼吸してから自己紹介をした。

「えっと、今日からこのクラスでお世話になりますレビィ・サファイアと言います。魔法自体使えるようになったのがつい最近なので、皆さんに色々と頼ることがあるかもしれませんが、よろしくお願いします。」

ペコッと一礼をするレビィ。クラスメイト達は拍手で迎え入れた。

「はーい!サファイアさんは何の魔法を使えるんですか?」

早速1人の女子生徒がレビィに対して質問をする。

「えっと、夜叉魔法という魔法です。」

レビィが答えると、生徒達が驚いた顔をしてざわめき始めた。

「あの…皆さんどうしたんですか?」

レビィが隣にいるナナリーに、生徒達の反応の意図について尋ねる。

「夜叉魔法は魔法界の中では『絶滅魔法』に分類されていて、現代には存在しないものとされている魔法なの。だから私も校長先生からあなたの話を聞いた時は驚いたわ。」

「そ、そうなんですか!?自身の魔法なのに全然知らなかったです。」

予想外の真実にレビィ自身も驚いていると、

「まさかのこのクラスに2()()も絶滅魔法が使える奴が来るなんてな。」

と、男子生徒の会話を耳にした。

「2人?もう1人この中にいるんですか?」

気になったレビィが男子生徒に近付いてを尋ねた。

「えっ!?あっ…!あ、あいつもなんです。」

レビィに見詰められた男子生徒は反射的に顔を赤らめつつ、一番窓際の列の一番後ろの席を指差した。そこには先程廊下で話しかけてきたシャインが座っていた。

「シャイン君も絶滅魔法が使えるの?」

レビィが尋ねると、シャインはパチンと指を鳴らした。するとレビィの周囲に輝く風がそっと吹いた。

「これが俺の魔法──『閃風(せんふう)』魔法だ。お前の魔法同様、絶滅魔法に分類される魔法さ。」

「へぇ〜とても綺麗な魔法ね。」

レビィが輝く風に触れながらクスッと笑みを浮かべた。シャインはその笑みに対してほんの僅かな反応を見せた後、

「取り敢えず今はホームルームを終わらせようぜ。お前の席はここな。」

と、レビィの席まで輝く風で道標を作った。

「ふふっ、有り難う。」

意外とノリは良い人だなと思いつつ、お礼を言ったレビィは輝く風の道標に従って席へと着席した。




 時は流れ、午前中の授業が滞りなく終了し、昼休みとなった。絶滅魔法が使える可愛い女子が転校してきたという情報は瞬く間に学園中に広まり、学年も性別も関係なく、沢山の生徒が1組の教室に殺到していた。レビィの周りにもクラスメイトが囲んでいる。

「まるで客寄せパンダ状態だな、()()()。」

自分の席に座ったまま、焼きそばパンを食べるシャインが告げる。

「コラ!そんな言い方すると嫌われるわよ。」

シャインを注意するのは、シャインの机の上に座る、身長162cm、オレンジ色のショートヘアーに赤色の瞳をもち、カッターシャツ姿の女子生徒であった。

「別に嫌われて結構だ。てか、俺の机から下りろ『エアル』。」

シャインが女子生徒の名前を呼びながら怒る。

「も〜思春期しちゃって。」

シャインの怒りなんて気にもせず、むしろ茶化しながら机から下りたエアルと呼ばれた女子生徒は、一旦クラスメイト包囲網から開放されたレビィに話しかける。

「初めましてレビィ!私の名前は『エアル・ダイヤモンド』!よろしくね!」

太陽のような明るい笑顔を見せるエアルに対し、元気な子という第一印象を受けたレビィ。

「エアルね、よろしく。」

レビィも笑顔で応える。

「あはは、質問攻めに疲れたって感じだね。」

「うん、多分一生分の質問をされたよ。」

すぐに打ち解けたレビィとエアルが話していると、焼きそばパンを食べ終えたシャインが席を立つ。

「あれ?シャインどっか行くの?」

エアルが尋ねる。

「飲み物買いに行くだけだ。お前は夜叉女と仲良くしておけ。」

そう言ってシャインが教室から出て行った

「も〜またあんな言い方して。──ゴメンねレビィ、あんな態度だけど、別に悪い奴じゃないから。」

エアルが両手を合わせて謝る。

「ううん、別に気にしてないよ。」

レビィが首を横に振る。

「それはそうと、夜叉魔法って実際どういう魔法なの?」

エアルが話題をレビィの夜叉魔法のことに変更する。

「どうって言われても…発動したら身体能力が強化されるって感じかな。」

「へぇ〜強化系魔法なんだ。属性は何になるの?」

「う〜んこの力が開花した時、一度専門家の人に見てもらったんだけど、どうやら『無属性』って属性に分類されるらしい。」

「無属性かぁ〜。なんか凄い属性だってことを授業で聞いたことあるような気がするけど…忘れちゃった。」

エアルがアハハと笑い、レビィも釣られてクスッと笑う。そんな話をしていると、

「ならその力、ちょっと試させてくれよ。」

片手にパックジュースを持つシャインがレビィに話しかけてきた。

「あれ?シャイン今の話聞いてたの?」

エアルが尋ねる。

「ああ。」

「はぁ〜いつもながら耳が良いね〜。──で、試すってまさかレビィと戦う気?」

エアルがシャインの言葉の意図を訊く。

「当然だ。俺と同じ絶滅魔法を目の前にして、戦わないなんて選択肢はねぇ。」

先程まで少し気怠い表情をしていたシャインが、一変して闘争心溢れる表情へとなる。

「あ〜あ…これは戦闘馬鹿のスイッチが入っちゃったよ。──こうなったシャインは何が何でも戦おうとしてくるんだけど、レビィって戦える?」

「た、戦うって…!確かに刀は持ってるし、剣道とかしてきたけど…」

思わぬの状況になり困惑するレビィ。

「充分だ。よし、放課後にグラウンドに来い。そこで手合わせだ。」

ニッと口角を上げるシャインは実に楽しそうであった。

「ええ〜〜〜!!」

まさかの展開に、レビィはただ叫ぶしかなった。




 時は流れて放課後。帰宅する生徒や部活に励む生徒などで賑わう中、レビィはグラウンドの中央で(夜桜)を腰に差して立っていた。そして数メートル離れた前方には、同じく刀を腰に差したシャインが立っている。そして少し離れた所に、立会人としてエアルがいる。

「シャインも刀なんだね。」

「ああ。名前は『風砕牙(ふうさいが)』。いけ好かない奴の置き土産だ。無性に気に食わないが、この刀が一番俺の手に馴染むんだ。」

そう言いながらシャインがゆっくりと抜刀する。薄い黄緑色の刃文が幻想的な雰囲気を作り出している。

「ねぇシャイン、まさか本気で斬り合う気じゃないでしょうね?」

エアルが闘争心剥き出しのシャインに不安を抱く。

「別にそんな気はねぇよ。ただ、夜叉女の実力や同じ絶滅魔法の力がどれほどのものか知りたいだけだ。」

シャインの返答の中に、レビィは引っかかる単語がありピクッと反応する。

「ねぇ、その『夜叉女』呼ばわりは止めてよ。あまり良い気分にはならないから。」

「だったらこうしよう。もしもお前が勝てば、俺は夜叉女と二度と呼ばない。だが俺が勝てば、この呼び名で呼び続ける。少し賭け事があった方が戦う動機になるだろ?」

もう戦いたくてうずうずしているシャインが条件をもちかける。

「……分かった。だったらルールは私が決める。相手から武器を奪えた方が勝利よ。」

「いいぜ、乗った。」

レビィからの提案にシャインは即承諾する。そしてレビィは大きく深呼吸をした後、遂に夜桜を抜刀する。刃には細かく桜の花びらが彫られており、淡い桜色が美しさを際立てている。

「ちょっとレビィ!震えているじゃない!」

エアルが夜桜を構えるレビィの手が少し震えていることに気が付く。

「だって私、魔法が使えるようになったの1年前だし、剣道はしていたけどこうやって真剣を向け合う場面なんてあるわけなかったから…」

「だったら止めようよレビィ!シャインの奴、頭は残念だけど魔法科生徒の中で戦闘能力はトップなんだよ!頭は残念だけど!」

「おい、何で2回言った。」

戦闘を止めるように説得するエアルに対し、シャインがツッコミを入れる。

「ありがとうエアル。でも、ここまできたら引き下がるわけにはいかないよ。」

レビィは再度グッと強く夜桜を握り、青き瞳に覚悟を宿す。

「いい眼だ。──いくぞ!」

シャインが風砕牙を構える。

「うん!」

レビィは返事をした瞬間、自身の体から黒いオーラを発生させ、それを刀にも付与させた。

(あれが夜叉魔法…絶滅魔法だからかな…普通じゃないって感じはある。)

エアルが夜叉魔法の力に関心していると、シャインが先手で動き、瞬く間にレビィとの距離を縮めた。

(速い…!けど攻撃の軌道は武器にくる…!)

この戦いの勝敗は『相手の武器を奪う』こと。故に攻撃は自然に刀を弾くような軌道になる。戦闘素人のレビィでもある程度動きが予想できる。

(ここだ…!)

レビィがシャインの動きを予想し、防御の構えをとる。すると動きの予測は的中し、風砕牙と夜桜が鍔迫り合いとなった。そして数秒間の力比べの後、シャインがバックステップをして距離をとった。

「思いの外強化されるんだな。なら…これならどうだ![閃風波(せんふうは)]!!」

シャインは風砕牙に輝く風──閃風を纏わせてから縦振りをする。すると三日月の形をした風属性の斬撃が放たれた。

「えっ…!?」

突然の遠距離攻撃に驚きながらも、咄嗟に横に飛んで難を逃れる。

「ちょっと!武器の奪い合いで遠距離攻撃は反則でしょ!」

立会人のエアルが外野から文句を叫ぶが、シャインはそれに応じない。

「ちゃんと加減してるから安心して刀で受けるんだな!」

シャインは連続で斬撃を飛ばす。レビィはそれを紙一重で回避していく。

(成程、シャインの目的は私に刀で斬撃を防御させることか。防御させた際に起きる衝撃で刀を弾くつもりなのね。回避し続けるには限界の速度に、例え私に当たっても致命傷にならない程度の威力。これを瞬時に調整して攻撃し続けるなんて、エアルが言ってた通り、戦闘能力に関しては本当に高いんだ。)

シャインの行動を分析しながら、レビィはなんとか回避し続けるが、戦闘に関して素人なのが仇となり、足がもつれて転倒してしまった。

「これで終わりだ!」

シャインが勝負を決める一撃を放とうとした時、

「ダメーーーーーー!!」

立会人のエアルが叫びながら、異空間から可愛らしく装飾がされた魔法の杖を出現させ、魔法を唱えた。

「[フェアリーライト]!」

次の瞬間、小さな妖精の姿をした光がシャインに向かって飛んでいき、目の前で閃光を放った。

「なっ…!?」

突然の割り込みに対処出来なかったシャインは、閃光をまともに受けてしまい、一時的に視界を奪われてしまった。

(今だ!)

レビィはこの好機を逃すまいと、素早く立ち上がってシャインに向けて地面を蹴る。動けないシャインの風砕牙を夜桜で弾き飛ばすと、刃をシャインの眉間の前で止めた。弾き飛ばされた風砕牙は宙を舞い、地面に突き刺さった。

「私の勝ちね。」

レビィはシャインに向けていた夜桜を納刀する。

「……ちっ、何しやがるエアル!」

地面に刺さった風砕牙を抜き、納刀しながらエアルに怒るシャイン。

「だって本気でシャインがレビィを斬ろうとした感じに見えたんだもん!」

エアルがプンプンと怒る。

「別に致命傷を負わせる気はなかったっつうの。」

シャインが溜め息をついて呆れる。

「コラーー!お前達何やってんだーー!」

その時、男性教師が3人に叫びながら近付いてきた。

「ちっ、流石にバレたか。」

シャインが小さく舌打ちをする。

「もしかしてシャイン、先生に許可とらなかったの?」

エアルが尋ねると、シャインが「ああ。」の一言で応える。

「も〜!先生からの許可のない魔法対決は校則違反になるじゃない!」

エアルが呆れながら怒る。

「お前達!今から生徒指導室に来なさい!」

シャイン達は男性教師に連行され、生徒指導室で説教を受けるはめになった。



 説教が終えた時には、太陽は沈みかけて綺麗な夕日を作り出していた。

「も〜、シャインは変に口答えしなかったらもう少し早く終わったのに。」

エアルがブーブーと文句を呟く。

「転校初日から怒られた…」

レビィが大きく項垂れる。

「ま、終わったからいいじゃねぇか。」

怒られ慣れているシャインは謎の余裕を見せる。

「はぁ………とにかく!私が勝ったから今後私のことを夜叉女って呼ばないでよね。」

レビィが気持ちを切り替え、賭け事について話す。

「アホか。エアルの妨害があったんだから無効だ無効。」

シャインが不満げな顔をしながら寮の方へと歩きだす。

「えー!そんなのありー!?」

去っていくシャインの背中に対してレビィが文句を叫ぶ。

「………またな、()()()。」

シャインは背中を向けたままヒラヒラと手を振ると、そのまま歩き去っていった。

「あれ?今……」

数秒の間を空けた後、レビィはシャインの口から自身の名前が言われたことに気が付く。

「あはは!ホント、素直じゃないな。」

エアルが不器用なシャインのことを笑う。

「うん。また明日、シャイン。」

レビィは遠くに見えるシャインに向け、ポツリと呟くのであった。







シャインとレビィ、そして仲間達が織り成す、魔法科高校を中心とした壮大な物語が今、始まるのであった。

本日はお読み下さって本当にありがとうございます!

少しでも先が気になった方、面白かった方はブックマーク、☆の評価をお願いします!



2023年7月現在。結構な話数を書き終えていますが、現実の生活と調整しながら投稿していきますので、気長に待って頂けると幸いです。


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