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あの味をもう一度。

作者: 瑠璃 鶲

ふと、あの時が恋しくなる。

胸がギューと締め付けられてるようだ。鼻がつんとして目柱も熱い。

ダメだ。今はだめだ。今泣いてしまうときっともっと苦しくなってしまう。

どうしてなんだろう。別に今辛い事がある訳でもないし、今までとは対してとても幸せなはずだ。

いつでもご飯を食べられて、自分のしたい事をしたい時にできて、お父さんは優しいし、新しい友達だってできた。

学校も楽しいし、進路だって決まっている。

なのに何故。今私はこんなにも泣きたくなるのだろう。

ああ。そっかそうなのか。私は、もう既に不幸と言う名の甘い蜜にどっぷりとはまってしまったのだ。

もう戻れない。

この先どれほど幸せになろうと私は心からの幸せにはなれないはずだ、あの時の人の優しさは余りにも温か過ぎた。

もう一度、もう一度、皆んな私を憐れんで、同情して、その優しさを私に向けてほしい。

あの味をもう一度。

こんにちは。瑠璃鶲ルリビタキと申します。

読んで頂きありがとうございます。これは第二作目です。

宜しければ一作目からご覧ください。



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― 新着の感想 ―
[良い点]  どうも。う〜ん。“幸福”と“不幸”の尺度は、本人次第ですからね。瑠璃鶴さんの場合は、安心して読める“不幸“なので、良いんですけどね。まあ、ほどほどに、不幸の蜜を味わって下さいね。失礼しま…
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