僕が願う旅
息を吸って。
吐いて、また吸って。
それを繰り返しながら、笑って泣いて怒って楽しんで。そうやって僕らは旅をする。
そしてその旅は辛さの方が多いから途中でよくやめたくなる。仲間ができることの方が少ないから、一人でよく物を背負う。そして仲間になりそうな人が話しかけてくると、大抵大丈夫だと笑う。
何が大丈夫なんだと思いながら。
僕はいつまでこうやって歩いていくのだろう。そんなことを自問自答しながら歩いていく時間は、終わりが見えなくてしんどい。でも止めることができない。ぴえんって言っとこ。
息を吸って。
吐いて、また吸って。
それを繰り返しながら、笑って泣いて怒って楽しんで。そうやって僕らは旅をする。
途中で自分で旅をやめる人を見るようになった。羨ましいとも勿体無いとも思った。中には憤る自分もいた。でもそれが彼の意思だったんだなと思って、ふーん。と思うことにした。あまり考えすぎるとそれで足が止まる。動けなくなる。僕らはそういう生き物だ。まあ、足の止まり方はさまざまだけど。
でもやっぱり、もったいない。
僕はもっといろんな景色が見たい。景色を見て、驚いて、楽しんで、笑って、息を吸って、吐きたい。
そして終える時にそれらを思い出して言いたいんだ。いい旅だったなー、って。