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悪役令嬢がんばって考えました

エリザベートちゃんはそんなに頭いいわけではありません



ふむ。

ソフィアと席に着く。教室の座席はドーム状になっており、身分が高いと奥の高い位置に座るのが通例になっている


ソフィアは男爵令嬢だけど、私の専属侍女でもあるからとなりに座ってもok



…しかし、これは

アルカディア様から言われたことで色々分かってきたことがある




どうやら私は、政略結婚においてはかなり扱いづらい存在らしい。そういえばお父様はのんびりお婿さんを探せばいいと言っていた。淑女教育と並行して領主になるための勉強も少しやっている



そっか。本来私も傲慢我儘令嬢だから色々なしがらみなんか知るか!でレオンハルト様の婚約者になったんだろうな



そしてマリアンヌだ。

カフェテリアでぶつかったあと、アリアン様が説明してくれたのだが、彼女には病弱な姉が居たらしい。生まれつき身体が弱く、5歳で亡くなったとか。その時マリアンヌは1歳



健康にすくすく育つマリアンヌを両親も使用人達も溺愛…過保護、怒らない、叱らない



そりゃクソガキになりますわ



まあ、私も本来そうなりそうな環境だしねぇ。前世の記憶あったから大丈夫だったけど




つまり、マリアンヌは漫画の私の下位互換であり『悪役令嬢にならなかった悪役令嬢』なんだと思うんだよね


エリザベートは最終的に殺人未遂かつ国家反逆罪で処刑なわけだけど、王太子を殺そうとしてるのにすぐに捕まらないのは普通に考えて有り得ない




そこで私の王位継承権だ。

恐らく、漫画のストーリーの裏ではエリザベート排除派や逆にエリザベートを利用してこの国の実権を握りたい奴、私をお祖母様や曾祖母の国での王位継承権争いに担ぎ出すために影から保護したり援助したりする奴などなど、かなり私を中心にさまざまな陰謀が交錯してたんだと思う。



エリザベートが我儘で王太子の婚約者に名乗り出たことで微妙なバランスで手出し無用だった人物が渦中の中心になってしまった




成る程、たしかにエリザベートがレオンハルトに執着したところから全ては始まっているっぽい



でもそれ結果論じゃんね

漫画のエリザベートちゃんはそんな複雑なこと絶対わからないってば。多分嗾す奴もたくさん居たんだろうしなぁ



そう考えるとやはり漫画の傲慢エリザベートも可愛そうになっちゃうんだよな。アンネローゼが寝取りクソビッチなのがそもそも悪いし



それから、マリアンヌは漫画のエリザベートの破滅に絶対一枚噛んでるな、間違いない



もしかしたら漫画のあとアンネローゼも殺されるかなんかして、王妃の座にはマリアンヌが滑り込むのかも知れない






そういやアンネローゼ見かけないんだよね



まあ、彼女はクラスが違うので本来あんまり見かけることもないんだろうけどさ



いちいち王太子に会いに来るほうがおかしいんだよ。漫画ではアホみたいにこっちのクラスに押しかけてたけど、婚約者も同じ教室に居るのに毎度毎度馬鹿みたいだった




因みに漫画でレオンハルト様の取り巻きやってた馬鹿4人は同じクラスだけど、特に話したことは無い。レオンハルト様はまともになったけどこいつらは性格がクソガキのままなのでみんなにかなり嫌われている…ざまぁ









次回、ヒロイン判明

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