味方が居るなら敵も居る
スマホからぽちぽちしてますが、なろう絶妙に使いにくいです…
「こちらがカフェテリアだ。朝はビュッフェ、午前11時から夜の10時までやっていてオーダー制だよ。私のオススメは白身魚と季節の野菜のソテーかな」
「サッパリと頂けそうですわね。メニュー名聞いただけで美味しそうですわ」
「お嬢様!明日それ食べましょう」
宝塚美女のアリアン様に流れで寮を案内してもらっている。しかし、女子の制服が似合わないお方である
少女漫画の世界だからか、舞踏会とかはドレスなのに制服なんですよね〜
漫画の私は改造しまくってゴージャスにしていたけど、今は控えめにレースを追加してるだけ。ソフィアとお揃いのカスタムだ
あ、ちなみに制服の改造は自由だよ。アクセサリーも自由。貴族の学園だからちゃんと格差を周りに示さなきゃいけないからね…個人的には超くだらねぇけど
そして制服のベースのデザインは落ち着いたチャコールの色味で統一、女子のリボンと男子のネクタイは赤で上着はブレザーだ。
分かりやすく言うと桜の名前を冠する、美少女生徒会長が下ネタトルネードでI.Q180の書記が小さすぎて小学生と間違われる学園の制服に似ているというわけだ。試着の時に吹き出してしまい誤魔化すために咳き込んで仕立て屋さんを心配させてしまったのはいい思い出だ
「ふん!あなたがエリザベートかしら?あなたなんかにレオ様は渡さないんだからっ!!」
「…はぁ?誰お前」
「ちょっ!お嬢様っ!素がでてます!」
「…ぶほぉ……本当にっ…腹踊り出来ない…ぷっっ…人なんだね君は…っ」
なんだこいつ?アンネローゼじゃないし…本当に誰?あとなんか知らんがアリアン様笑いすぎだから。そんなにおかしいですかねぇ?
絡んできたのは、茶髪のゆるふわボブに簡単にへし折れそうな手足が頭の悪い猿の庇護欲をそそりそうな華奢美少女だ。ただ、同性のわたくしには性格がドブスなのはお見通しよ!おほほ!そういう女の目付きだ。
カフェテリアにちらほらいた他の方々は私に同情的な眼差しを向ける人、彼女を白い目で睨みつける人が半々ほど。やはり同性には嫌われまくりらしいわね
「わ、私を知らないなんて!!」
「知るかボケ、ですわ
親が過保護で、お茶会もろくに出れませんのよクソが、ですわ」
あああああ、ダメ。修正しようとすると余計に言葉が乱れるちくしょう
「…ぜぇ…はぁ…エリザベート様、こちらはスタメクノワール侯爵家のご令嬢、マリアンナ様だ」
「そーなんですか。ありがとうございます
ご機嫌ようスタメクノワール様。わたくしはエリザベートですわ
あと、レオンハルト様はわたくしの所有物ではありません。一国の王太子を渡すだの渡さないだのアホかてめぇ、ですわ」
「あんた最後にですわ付ければ何でも許されると思ってるでしょ?!」
「うるせぇですわ」
おお、顔を真っ赤にしてキレそうだ…ってそうじゃねぇ
なんだこの、転生アバズレクソビッチヒロインみたいな奴は?!
侯爵令嬢のくせにまるでマナーがなってないじゃないか!!お前もだろ?きにするな!!
私はビッチじゃねぇ!
この、イケメンと宝石とドレス大好きです。というか男好きです。ヤるために生きてますと顔に明朝体で書いてある令嬢と一緒にしないで頂きたい!しかし、見るからに腹黒ビッチの割には転生者でもなさそうだし本当になんなのこいつ?
ビッチ登場。はたして彼女の正体は?!