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まさかの選択肢無し

レオンハルトがまともになった経緯が明らかになります



講堂に着くと、まだ入学式は始まらないようで、みんな思い思いに仲のいい人達とお喋りしていたが、令嬢達がわーっと寄ってきて私とソフィアは退散した


銀髪ワイルド系イケメンのジルバード様は一緒に取り囲まれているけど、ポニーテル黒髪クール系イケメンのアルカディア様はそこまでご令嬢達に人気がある訳ではないらしく私達と一緒にちゃっかり脱出している



おい、側近候補。



しかし、キャーキャー令嬢達に対する対応もスマートだよなぁ?

2年前なら「うるせー!どっか行け!鬱陶しいんだよお前ら!!」とか言ってギャーギャー言いそうだし、それ以前に王子なのに性格がクソガキ過ぎて令嬢に人気が無かった



そう考えると彼女達も現金ねぇ…



「…熱い手のひら返しですわねぇ」

「ぶっ!…お嬢様、さらりとツボる爆弾を仕込むのはやめてください」

「えへへ…いやしかしあれはねぇ?」

「ええ、現金なものですね…ぶっ」



ソフィアって笑い上戸なのよね結構。




しかし、人は変わるもんだなぁ



首を傾げながら殿下の方を見ていると、アルカディア様がふふっと上品に笑った



「…驚きますよね?」



「はい、正直驚いております。2年前にお会いしたときはその…とても活発で元気溌剌とされておりましたので」


「…どーしょーもない馬鹿だったよね」




おうふ

私がせっかく何枚も何枚もオブラートに包んだのに!アルカディア様容赦無いな!




「実はね、2年前のお茶会で婚約者を決定する予定だったんだよ。しかし、あんな感じだったろう当時は。



だから、ご令嬢が誰も寄り付かないままお茶会が終わってしまった


王妃様がブチギレしてね。徹底的に再教育なさったんだよ。いやぁ、怖かったなぁ」



王妃様グッジョブ!!




…ん?

そのお茶会は本来、傲慢最低令嬢のエリザベートが一目惚れして婚約者に名乗り出るお茶会だから…全然バタフライ効果じゃねぇ!


むしろめっちゃ直接作用してるじゃん!というかあのお茶会、実質的に傲慢最悪令嬢のエリザベートしか婚約者の候補無かったんだ…あらら



漫画だと後ろ盾としての権力はバッチリな令嬢が息子を気に入ってくれて、王妃様油断しちゃったんだろうな



殿下だってもともとエリートなんだから性格さえ治れば優秀な下地はあるはずだもんね



いやはや、意外とただの回避がいい効果を生んでましたよありがたや




王妃は公務が忙しく、あまり息子を直接見ていませんでした。それ自体は王族ならよくあることですが、婚約者選定のお茶会で婚約者が決まらなかったことで息子の馬鹿ガキ状態に気付き、猛烈にしごきました



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