本来のシナリオクソ過ぎ
脳内口調が汚いエリザベートちゃんです
「わぁ、広いですねぇ」
「豪華ですわね〜」
ソフィアと手を繋いでキョロキョロしながら会場になる講堂に向かう。学園は広大な敷地に大きな建物が少し間隔をあけて建っており、敷地はかなり高い塀で囲まれている
全寮制なのでもちろんオサレで巨大な寮もある。私とソフィアの荷物はあらかじめ運び込まれている筈だ
漫画では侍女という名の奴隷として連れて来ているだけだったけど、ソフィアも生徒として入学させてくれたお父様に感謝ね!
そして相部屋になるように学園にもお願いしてある。
ヒロインも入学している筈だけど、とりあえず見当たらないわねぇ…
私が知っている漫画、タイトルは野バラは王子様に溺愛される…という、なんというかベタベタというかありきたり過ぎて逆に新鮮なんじゃねと思ったり…まあそんな感じだ
因みに、エリザベートが13歳の時に王宮で開かれたお茶会で王子に一目惚れして婚約者にしてもらうのが漫画の流れだけど私は婚約していないどころか王子とは挨拶しただけだ
あんな馬鹿と婚約なんかするわけがない
そして、漫画の私も酷いのは事実だけど、シナリオもヒロインもヒーローも色々と酷い。
さらに言えば、漫画の売り出し方は詐欺に近かった。多くの購入者は最後まで読んだ時点でゴミ箱に叩き込んだのではないだろうか?
私は怒りのあまりそうした記憶がある
まず、表紙からは所謂悪役令嬢モノの匂いがする
だから、読者の多くは私ことエリザベートがヒロインだと思って手に取ったと思う。私はそうだったしネットでもそういう声は多かった
が、いざ読み始めたら主人公たるヒロインはアンネローゼ・ウィンスローという田舎の男爵令嬢
このアンネローゼ、所謂悪役令嬢モノやそれに類似する小説に出てくる敵役のクソぶりっ子アバズレビッチヒロインそのまんまなのだ
男に媚を売るしか能がない、婚約者のある男にベタベタ擦り寄る、逆にハー大好き男大好きお金と宝石とドレス大好き。特技は嘘泣きで被害者ぶって男を味方につけること
逆に自分以外の同性は無条件で見下し、なにかと蹴落として破滅させたがる
そんな、八つ裂きにしたくなるクソ女が普通に主人公である。それにメロメロになるメインヒーローの王太子殿下と側近共も知能指数2のゴミクズなのはあきらかじゃないですか
ついでに言えばアンネローゼは本当にただの田舎の男爵家で甘やかされて育ったただの馬鹿女以上の何物でもなく
貴重な光属性が使えるとか実は王族の血を引いているとか、聖女の適性があるとかそういうイキる理由付けになる要素は何にもない
だからこそ、その馬鹿女と知能指数2の男共のイチャイチャを合法で正当なものにするため、本来怒って当たり前な正当な婚約者であるエリザベートがものすごく酷い奴として描かれているというわけだ
漫画の中のエリザベートが話の通じない殺人願望者で、排除されなければいけなかったのは私も同意だが、そもそも犯行動機を作ったのはクソバカ王子達だし、アンネローゼみたいな馬鹿女が王妃になったらどのみちこの国は緩やかに滅びる道しか残っていない
作者は何をしたかったんだ、この一言に尽きる
ネットでも案の定叩かれまくっていた
読者は「なにも悪くないエリザベート様の華麗なざまぁ」とかを期待していたんだろうに、エリザベートは悪役というよりもはや悪そのものだし、だからといって王子は浮気を正当化するただのクソ
私たち幸せになりますっ!とか宣言したヒロインは性格がゴミクズのクソ女。
おい、誰かこいつら断罪しろよというところで一巻読みきりの漫画は終わってしまう。これが原作なため元になった小説やら乙女ゲームががあるわけでもなし…詐欺でしょ
人の男を寝取るクソビッチに幸せになる資格なんてあるわけないのに、そこらへんの勧善懲悪が仕事してない作品多すぎだと思います。
スッキリしません!