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歪んでしまった人間の話

作者: 透明

死にたい。死にたくて死にたくてたまらない。

何故、そう思うようになったのか。死にたいと、頭の中で響く。

殺意(殺したい)自殺願望(死にたい)で塗り潰したからだろうか?

だから、声が止まらないんだろうか?


人間なんか嫌いだ。話しかけてくる人間も、自分を見てくる人間も、関係無い人間も全て。もちろん、自分自身も。

いや、自分自身が一番気持ち悪い。こんな身体の自分が。

考えれば考えるほど、死にたくなる。


死ねと言われれば死ぬだろう。だが、死ねと言われなければ死ねないのだ。そこまでの勇気が無いから。自分自身で決めて、命を絶つ勇気が無いから。

正直、自分で決めて自殺する奴は凄いと思う。それだけの勇気があるから。そんな勇気は要らないと世間からは言われるだろうが、自殺する奴は傷付いて、考えて考えて、死ぬしかないと追い詰められて、死ぬのだろう。

自分はそんな状況に追い詰められても、死ねないだろう。いや、死ねと言われればすぐ死ぬと思うが。

紙に死ねと書かれていても、自分はきっと死ねないだろう。口で、言葉で、声にのせて言ってもらわなければ、伝わらない。死ねない。死ねないのだ。

だから、耐えて、耐えて、耐え続けて、耐え続けていたけど、耐えられなくなって、絶望して、命を手放す。凄い、凄いのだ。その過程が、勇気を持って、死ぬことが出来るのが。

人間、生きたいと思うのが普通だ。まぁ、生命のほとんどはそれが、そう思うのは当たり前、だろうが。一部を除いてそうだろう。

だからこそ、自分は凄く――――羨ましいと思った。



「ああ……死にたいなあ………」

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