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High School Baseball  作者: \(^o^)/
野球、はじめました!
4/19

試合をしたい。

入部して3週間。俺は高校のマイクロバスに揺られること2時間、野球人生初めての試合の会場へと到着した。

俺の高校は神様のいたずらか1日目第1試合だ。開会式直後にある。


開会式があっという間に終わり試合が始まる。


先攻の相手チームの攻撃が始まった。


ピッチャーは主将。1年の時からこのチームでエースを張っているそうだ。


今日は助っ人7人が全員来てくれてスタメンは全員3年生だ。


投球練習を見ると主将はいつもより球が走っているように見えた。


しかし初球を簡単にセンター前へ運ばれるとそのボールをセンターの助っ人が後逸しその間にランニングホームラン。


出足を挫かれ1アウトをやっと取ったころには既に36点を取られていた。なおも満塁。


主将の球数は100球に近づいている。素人目でも球威が落ちているのがわかる。


ここでライトとピッチャーの守備位置を交代。陸上部の砲丸投げを専門としている助っ人に交代した。


ここまであまり球が速くない安定した球からいきなり速いボールで一人目を凡打に打ち取ったがダブルプレーを取ろうと欲張りセカンドホースアウトのあとの送球が大きく逸れ3点追加。


速さがあってもコントロールがないとやはり抑えられない。その後21点を取られてやっと3アウト。


1回表に60失点を喫した3年生ナインは泣きそうな顔をしていたがまだ試合序盤。果たして試合は成り立つのか。


いきなり1番の助っ人センターに代打大岩が出された。志願したようだ。


1年生最初のバッターは大岩。野球経験者でちょっと焼けた肌に真っ白な歯が眩しい。


相手ピッチャーの背番号は20だったがそれでもボールは驚く程に速い。県大会ベスト4の脅威を身に染みて感じた。

2球連続ボールで来た3球目を大岩がとらえ、ボールはレフトスタンドへ。


ベンチは沸き上がった。


その後2人アウトになるが4番の主将がショートへの内野安打で出塁。


5番の助っ人3年のところで代打だ。砲丸投げの人だった。相当肩に来ているのだろう。そう考えると主将ってすごい。


代打で出てきたのはもう一人の経験者。初球をバットに当てたが浅いフライ。しかしこれを相手守備が譲り合いをしている間にボールは落ち猛ダッシュをかけていた主将がホームイン。2点目。


その後パスボールで3点目を入れるが6番は三振で攻撃終了。


2回のマウンドに上がったのは大岩だった。確か3番手投手として起用する方針だった。


主将と比べて大岩の投球は速さも安定さも増していた。


テンポ良く点は入れられていくが大岩もテンポよくボールを投げ続ける。


2回表は7失点に抑えた。3-67。


もはやスコアが野球のものではない。


監督からこの回9番に俺を代打を送ることを告げられた。


こうして俺の高校野球が始まった。

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