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超短編

冷蔵庫の中み。

作者: しおん

冷蔵庫の中にはチーズが一つ。


たまごも、牛乳もなくチーズが一つだけ寂しそうに佇んでいた。因みに、冷凍庫の中身は氷しかない。




これではまるでチーズを愛するネズミのようだ。




砂糖に醤油に塩にみりん。

調味料は揃っていると言うのに、肝心の食材はいつのまにか胃の中に収まっていたみたいだ。その日の生命線は繋がったが、代わりに今日と言う日の生命線が危ういのだが?


買い物に行った覚えもないしこの結果は予期出来たはずの事態なのだが、これを気にしていられるほど余裕のある生活をここ最近送れなかった事実がある。


食べなきゃ死ぬが、食べ物を買うような余裕はない。今日も今日とて、それは同じだ。


ホテルのようにルームサービスでもあればいいのだが、出前を頼もうにも店はやっていないし手近な食事処は近所でない。


チーズだけで今日を生き延びたとしても問題は解決しない。


空っぽになった冷蔵庫でどうにかして明日を生き延びなければならないのだから。


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