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4話:ブスじゃなきゃ……いいんだよね

 もしかしたら、人生で一番ショックな出来事だったかもしれない……。

 外見ブスでしかも、内面もブスなんて……そんなの最悪じゃん!!

 


 「萌花……顔死んでるよ!! いつもよりブスだよ!!」

 「あんたもかい……!!」



 机に突っ伏したまま、朝からずっと動かなかった私……。

 周りからどんなふうに見られていたのだろう?

 


 「何があったの?」



 一応心配はしているみたいだ。

 私は友美にさっきあったことを話した。

 

 

 「うわああああん!! 萌花……あんたって……可哀想すぎるよ~~~~!!」



 いきなり泣き出すもんだから、私もつられてほろり……。



 「うえええええん!! そうだよね~~!! 私……心までブスなんて」

 「そうよ! セナの奴……よし!! 仕返しにいこ……」

 「それだけはやめて~~~~!」



 教室を出ようとした友美を必死でつなぎとめる。


 

 「何でよ~。あんたムカつかないの?」

 「でも、なんか、セナって悪い奴じゃなさそうだし……」

 「はぁ~~!? あっもしかして……惚れた?」

 「んな訳ないじゃん!!」


 

 全力で否定する。本当にそんな事があってはいけないからだ。

 ブスが美少年に恋って…。許されないわ!!

 

 

 それから友美が隣で何かを言っているようだったが、私の頭はうわの空だった。




----------

-----





 「忘れ物した~~~!」

 「はぁ~~~~何やってんのよ! あんた!」

 「ごめん!! 先帰っといて!!」


 

 文句を言う友美を残して、教室へと戻った。

 教室の前まで来たとき、中から話し声が聞こえた。



 「まじで!! 橘から告白されたんだって~!!」



 その声を聞いた途端、私の体は緊張で固まってしまった。


 

 「最悪だったし~~。可愛い子なら許せるんだけどな~~。あの、ブス子だぞ」

 「ほんと、災難だったよな」

 「ブスはブスらしくしとけっつーの」



 あっそうだよね……。私から告白されても、迷惑だよね。

 逃げたいのに、体が固まったように動かない。

 なのに、涙だけはあふれてくる。

 


 その時、頭にやさしく大きな手が触れた気がした。

 しかし、それは幻ではなかった。



 「大丈夫。大丈夫だよ」

 「う、ん……ひっく」



 その手は少し優しく頭を撫でて離れた。

 そして、さっきの優しい声が嘘のような冷やかな声が聞こえた。



 「君たち、恥ずかしくないの? 女の子の事、そんな風に言ってさ」

 「何だよお前! 関係ないくせに聞き耳たててんじゃねーよ」

 「あの子はね、ブスなんかじゃないよ。本当は可愛いよ。あの子は」

 「お前、調子こいてんじゃねーよ! ブスはブスのままなんだよ!!」



 そう言って、その男子はセナに殴りかかろうとした。

 それを止めたくて、言葉よりも先に体が動いていた。



 「やめて!!」



 セナを咄嗟に庇おうとしていた。

 殴られる!! そう思ったが、その拳は当たらなかった。

 横を見ると、そのしなやかな手がしっかりと拳を受け止めていた。

 


 「女の子の顔に傷をつけようとしたのは、許せないね」

 「こいつが女の子? 笑わせる……!」



 そう鼻で笑われたのが無性に腹が立った。



 「ブスじゃなきゃ、いいんだよね……」


 

 どうやら怒りで私の頭が爆発してしまったようだ。

 自分でもとりかえしのつかない事を言ってしまいそうだ。

 だが、私の口は憑りつかれたように動く。



 「ブスじゃなきゃいいんでしょ!? 分かったわよ!! やってやる!! 絶対、あんたにいい女って思わしてやるんだから!!」

 「へっそうかよ。じゃあ、2か月後にあるミスコンで優勝したら認めてやるよ!」

 「えぇ、分かったわ! やってやろうじゃないの!!」


  

 私はやっぱりとりかえしのつかないことを口にしてしまったようです。

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