秘密の始まり
落ち込むのはやめだ!! それより考えることがある
不可解なことがあるのだ。
どう考えてもとても僕の力ではやつらを病院送りに出来るはずがないのだ。
国立図書館の本などで調べた結果、僕には魔術が使えるらしい。
僕の世界には魔術や気などが実在する。
しかし魔術を使うもの、つまり魔術師は割りと珍しい存在であり、魔術師のための学校なんてものまである。だから学校などで定期的に検査して魔術に目覚めたものを国立世界魔術師学園、通称『魔園』に転入させられるが中々見つかっていないらしい。
魔術についての本は少なく、なぜか直接体に魔術を施すことについてかかれたものは見つからない。
「わざわざ、書くまでもないからかもしれない。」
そう考えていた。(後々わかったことなのだが、体に直接施す術式が見つかっていないんだとか)
要は何が言いたいのかといわれれば、魔術師はとても目立った存在なのだ。
けどもう目立ちたくない
この力は隠して生きていこう
でもまたいつ力が暴走するかわからない
怖い
僕は、その力を制御あるいは抑えるために誰も見ていないところで魔術の特訓をすることにした。
学校にいかずに訓練していたせいで学校側から連絡があり、叱られもしたがもうすぐ小学校も卒業なので気にしないでいいだろう。
それにある程度力をコントロールできるまであまり人と関わりをもちたくなかった。