表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/94

第5話 農家、適正武器を持つ

訓練所の武器庫は、多彩な装備であふれていた。剣、槍、斧、弓……そして、どれも新鮮で俺の目は少し泳いでしまう。

「拓海、お前の適正武器は農具だからな?」水城教官の冷静な声が響く。

「はい。スコップ、鍬、鎌……全部です」

「そりゃ珍しいな。師範は付けられないから、自分で工夫しながら学べ」


そう、俺は正規の武器師範がいない。兵農一体の精神を持つ家の長男とはいえ、農具は戦闘用ではない。

「だからって諦めるわけにはいかない」

そう呟いて、剣と槍の師範に頭を下げにいった。基本の動きは共通する部分もあるし、応用できる部分もあるはずだ。


一方、レイカは剣類の師範について、真剣な表情で型稽古に励んでいる。

「お前、さすがに腕がいいな」と師範が感心する声も聞こえた。

でも俺は羨ましさよりも、負けられない気持ちが強くなっていた。


午後の武器訓練では、初めてスコップを手にして動きを試す。

堅い鉄の刃ではないが、その重さと形状は戦闘において独特の威力を秘めている。

教官の剣や槍の振りを参考にしながら、自分なりの技を模索する。

「意外と使いやすいかもな」


水城教官が横からアドバイスをくれる。

「拓海、お前の農具には可能性がある。だが鍛錬が必要だ。自己流で終わらせず、常に改良を考えろ」


夕暮れ、稽古場を後にする時、レイカが近づいてきてぽつりと言った。

「やっぱり、拓海は変わってる。でも、それが……好きよ」


俺は思わず笑った。まだまだ先は長いが、農具を武器に、レイカと共に強くなっていくんだと心に決めた。

武器はやはり農家らしく農具にしました。

いずれ伝説のスコップとか出したいですね笑

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
農具というかスコップ好き過ぎだろ主人公w ざっと画像検索かけたら武器っぽいかっちょいいのが沢山出て来てときめきましたww あと「鋤」って今はあまりないんですね、角スコップで代用出来るんで。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ