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詩全集2

上手く綴れない夜

作者: 那須茄子

ガラス細工を真似た夜に

知らないメロディーが

何処からともなく

せせらぎを装って

音を立てる


瓶に透かした色が空を覆って

暗闇に透明感を出していた

まるで解けぬまま放置された謎解きみたいに


月が雲を連れて

淡い光をそっと

幽霊が彷徨う

終わりのない迷路へ照らす 

肌で触れ合うことを夢見て

いつしか次の満ち欠けをただ待つ


その下で

心の病に閉ざされたまま

ひとりで寝付けぬ夜をループしていた

気付けば、ほら俯瞰している僕

ほんと何様気分なんだ

 

「自嘲気味」

心の声は風に乗ってそう告げる


着色された押し花が

頬に張り付くのは

きっと伝う雫を綺麗に魅せるため


誰も振り返ってはくれない日々の隅に

こんな夜があってもいいんじゃないかな





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