表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

詩全集2

上手く綴れない夜

作者: 那須茄子

ガラス細工を真似た夜に

知らないメロディーが

何処からともなく

せせらぎを装って

音を立てる


瓶に透かした色が空を覆って

暗闇に透明感を出していた

まるで解けぬまま放置された謎解きみたいに


月が雲を連れて

淡い光をそっと

幽霊が彷徨う

終わりのない迷路へ照らす 

肌で触れ合うことを夢見て

いつしか次の満ち欠けをただ待つ


その下で

心の病に閉ざされたまま

ひとりで寝付けぬ夜をループしていた

気付けば、ほら俯瞰している僕

ほんと何様気分なんだ

 

「自嘲気味」

心の声は風に乗ってそう告げる


着色された押し花が

頬に張り付くのは

きっと伝う雫を綺麗に魅せるため


誰も振り返ってはくれない日々の隅に

こんな夜があってもいいんじゃないかな





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ