第9話 当主との面談
執事が、扉をノックし開け、当主である「コンリッシュ・ファッシアンラーション」との挨拶をした。
挨拶を済ませるとディナーに誘われた。
執事さんがノックをし、扉を開けた。
「失礼します。当主様、アレンシアお嬢様、お客様がお見えになりました。」
「あぁ、ご苦労。アレンシア、長旅だったのによく顔を見してくれたね。大丈夫だったかい?」
「少し屋敷に来るときに、オークとゴブリンに襲われましたが、スズキ様に助けていただいたので大丈夫です。」
そう、アレンシアが言うと当主は音を立て、椅子から立ったが「大丈夫」という言葉を聞き、胸をなでおろし、椅子に座りなおした。
「そ、そうか。それならよかった。隣にいるの人が「スズキ」というものかね?」
「えぇ、そうよ。私の恩人よ。」
「あ、初めまして。「スズキ・マサムラ」と申します。」
「ふふ、初めまして。私は「コンリッシュ・ファッシアンラーション」と申します。ご存じの通り、アレンシアの父で、ファッシアンラーション家の当代当主を務めている。」
「ところで、仕事をしている途中ではありませんか?」
「あぁ、それに関しては大丈夫だよ。今さっき終わったところだからね。ところで、この後ディナーでもどうかな?アレンシアから色々と聞きたいし、君のことも話してはくれないかね。」
「そうですね。この後の予定もないので、お邪魔させていただきます。」
「よし。それじゃ、アレンシア長旅で疲れたろ。準備ができるまで部屋ゆっくりしてなさい。」
「はぁい」
アレンシアが返事をし部屋を出て行った。その様子を見て、当主は口を開いた。
「さて、すまないね。君も長旅て疲れているだろうに残ってもらって。」
「いえいえ、娘さんが知らない男を連れてきたと思ったら、恩人だなんて言った挙句モンスターに襲われたと言われたら、それは不安になりますし、怒りもありますよね。ですので、少し殺気を抑えてはくれませんかね?警戒は分かるのですが。」
「!? これは驚いた、だいぶ抑えていたつもりだったのだが、漏れていたかね?セルギア。」
「いいえ、微々たるもので戦闘に身を置いていれば分かりますが、素人などは分からない殺気でしたよ。」
「そうか。あぁ、すまないね。私の隣にいるのは、私の専属執事の「セルギア・グレンシス」で、案内をしたものは、この屋敷で働く、執事兼騎士の「セバス・クローシセ」という名で、元Bランク冒険者だ。相当の手練れだぞ。」
「やっぱりそうなんですね。先ほど、アレンシアさんから冒険者とモンスターのランクを聞きまして、それで相当強い方なのだと思いましてね。」
「そうか。そのような話はあとで聞くとして、オークとゴブリンを倒し、アレンシアを助けてくれたそうじゃないか。その時、冒険者らしき人は、いたか?」
「、、、いいえ、そのような人たちは見ませんでしたね。」
「、、、そうか、ありがとう。君もゆっくり休んでくれ。セバス、案内を」
「承知しました。」
そう言った、当主の顔は怒っているように見えた。セバスに案内されて着いた、部屋はとても綺麗で荘厳な部屋であった。その部屋で、スズキはディナーまでゆっくり休んだ。
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