フクロウLOST BAR
フクロウが、壊れてる。
そろそろフクロウと
おさらばしなきゃ。
フクロウLOST BAR つぎはぎ に
冬子が行ったのは、
秋の日だった。
何も感謝できない。
何も肯定できない。
フクロウは乱獲されて、
保護活動が盛んだ。
フクロウが良かった時代は終わった。
フクロウを手放して、
未来に貢献しよう。
つぎはぎで強めのジンソーダを
飲みながら、冬子は手続した。
もう会えないね。
と言っても、
"冬子、嫌い。私、冬子。"と言う。
身体が軽くなった冬子は、
つまみにパテを頼んで、
ジンソーダをお代わりした。
さよなら、フクロウ。
健全な森で羽ばたけ。