表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/21

その9話 または、如何にして神様すら進化ゲームにのめりこんだのか?

まだまだ続く、進化ゲームの功罪。


はぁ〜……疲れた。


何が疲れたって、そりゃ、おめーよ。

この「錆びたレイピア」さ。


こいつの素材をサクッと手に入れた時にゃ、涙流して喜んだよ、確かにな。


錬金術士に頼んで、素材を揃えて、この「錆びたレイピア」作ったさ。

だけどな、それからが、いけねー話よ。


こいつ、強化もクラスアップも、てんでショボイんでやんの。

強化10回以上、クラスアップ2回やって、ようやくサブウェポンの仲間入りさ。


なんで、こんなにショボイのか、他に錆びたレイピア持ってて、進化に向けて血まなこになってる奴に聞いてみたら……


「錆びたレイピアは多段進化アイテムだよ。条件に合うまで育てて、それから進化で「鉄のレイピア」。また育てて、進化させてようやくメインウェポンの属性武器となるんだよ」


だとさ。

あー、俺も大変なアイテム入手しちゃったよ〜。


こんなことなら、素直に中隊長や騎士団長の訓示を聞いて、こんな泥沼に入り込まなきゃ良かったな〜……


悪女の深情けってのか?

こんな、進化途中のダメ武器が妙に愛しく思えてくるんだよ……

所詮、武器なんだけどな。


今日も今日とて、こいつのために倒す魔王や魔物限定して、進化に必要な素材を狙ってたんだが……

今日一日、いいか、今日1日で、ようやく古代石1個だ。


クラスアップに必要なエネルギーも貯まってたんで、必要なクラスアップもしたんだが……

まだまだサブウェポンくらいにしか使えねーんだ、こいつ。


なんだかなー、いくら金を貢いでも、こちらに見向きもしね〜歌姫がいるじゃんかよ。

こいつ、武器なのに、なんだか、そんな女に見えてくるんだよな。


あーっ!

それに比べて、このフレイルと絵筆と来たら……あ、バッグもそうだな……クラスアップは一回か二回で充分。

強化も最大で六回前後。

それで、メインに使える武器になるんだからな〜。

戦闘方針変えたら、またいつでも属性変えて強化とクラスアップちゃちゃっと済ませば使える武装に変身するしな〜……

こいつらは家族で、外での浮気相手が、この「錆びたレイピア」かもな?


少々、危ない台詞満載だが、このような話、もう酒場では通常の会話になっていた。

団長、中隊長は、この事態を憂いていたが、出てくる素材や装備に難癖つけても仕方がないと、怒りのやり場が無さそうだった。


一部の憂いを無視するように、この新しいアイテムの普及は進み、それに連れて、無茶するものや、指名外の魔王や魔物と戦わない騎士たちが増えていく……

とある王国の、とある騎士団に、怪しい風が吹いていた……



「うっしっしー、引っかかった引っかかった!まともな思考持ってる奴が案外と少なかったな〜。今回のアイテム作戦、大成功!」


変な喜びの声を上げているのは、この世界を創った神様。

おかしな世界の、おかしな国の、おかしな騎士団に、またまた、おかしな悪巧みを仕掛けたようだ。


神様さえも歪めてしまう進化ゲーム……


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ