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異世界の能力者シリーズ

ヨシュカの思想ー異世界の能力者ー

作者: 柊ぼたん

前作「嘘吐きロルフー異世界の能力者ー」を読んでいただいてからだとより話がわかると思います。

そちらも是非よろしくお願いいたします!

ぼくの名はヨシュカという。

年は9つだ。

ぼくはそこらへんのやつらよりは賢いらしいし、容姿がいいらしい。

そのことで苦労したことは沢山あったから嬉しいとも思わない。

それにそんなことで人を判断してそのせいで騙されちゃうとかすごく滑稽じゃない?


突然だが、ぼくはロルフってやつが好きではないし見ると憎悪がわいてくる。

ロルフはいつ見てもヘラヘラ笑っていた。

ーー気にくわない。


どうやらあいつの能力は『成長』というものらしい。

この能力を持つ自分自身には使えないうえに効力を発揮するのは植物や動物のようだ。


戦闘能力を持つ者が多い今にこの平和でのほほんとした能力、あーたしかに使えなさそうだなあ。

しかも能力使ったところめったに見たことないし。

「愛情をこめてゆっくりと育てるのが好きなんだー。」だって。

能力使えば一発なのにばっかみたい!


聞いた話によると能力を使う条件は一定時間内に触れたものであることだそうだ。

また、効果を強めるには条件がもう一つあるようだが、本人にもわかってないみたい。


はー…自分の能力もしっかり把握出来てないとか本当なんなの?


ある日ぼくのおししょーさまに怒られてちょっと機嫌悪かったんだよねー。

そんな中あのロルフってのがまーた呑気に笑ってたからさ、騙してやりたくなっちゃって。


ぼくは怪我を装って近づいた。

ぼくの能力は『操作』でさ、人の心を操ることが出来たり、人の印象を操作出来る。

条件は能力を使う前に相手と目を合わせることで、効力は目の届く範囲。

人だけにしか使えなくてそれも一度にかかる人数が限られているみたいだけどぼくにとっては十分だよね。


ぼくはぼくに近づくばかなやつらみたいな演技をして騙してみた。


あーあ、簡単に信用してくれちゃって。


そうそう、ちょうどオオカミが人を襲う道ってのおししょーさまから聞いたし、村人たちをそれに誘導しようか。

それで、その事件をロルフのせいにしちゃおっかなー。


あいつが大好きな村のやつらに非難されるところ、なんか面白そう!

信用してたやつらに裏切られてぼろぼろになっちゃえばいーな。


次の日ロルフを見に行ったら何が起こっているのかわからないというように困惑していた。

まだぼくに騙されているの気づいてないの?

「ほんっとばっかだなあ!」

ぼくは吐き捨てるように言った。

さらに罵声を浴びせたがそれをどう思ったかな。


やっと気づいたらしいロルフのもとに村のものたちがやってくる。

さあさあおでましだ!

とくとこのショーを楽しませてもらおうか!


ロルフの普段にこにこ笑っている温厚といえる性格が崩れ始める。

声を荒らげぼくに問うのだ。

どうしてこうなったのだと、どうしてこんなことをするのだと。

そんなの面白そうだったからに決まっているよね。


一人の村人を操作する。

そいつのおかげで皆すっかりぼくを信用しきっちゃって、ロルフを悪いやつだと思い込んじゃって、ほーんとばかばっか!


おかげであいつは人間不信!

だと思ったんだけどなかなかあのヴィリーってやつ能力がかからない。なんなの?


まあ、結局ロルフは大罪で?牢獄に入ることになっちゃって?

ときどき見に行くんだけど、これがまた面白いんだよねえ。

会ったばかりはまだ幼いぼくに優しく接してくれたのに、今はすっごい目で睨んでくるわけ。


たまに能力を試しているらしいって聞いたけどぼくには関係ないかなって。



ーーうっ…頭痛い…あれ、ぼく何してたんだっけ?ここどこだっけ?そうそうロルフの牢獄だった。ああ、面白いなあ。

読んでいただきありがとうございました!

続きでは他の能力もどんどん出していきたいと思っています。

よろしくお願いいたします!

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