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3万屋

よろずや(万屋)とは、多様な商品を扱っている商店の総称。また、頼まれれば何でもする職業。「なんでも屋」とも言う。


ちなみに万事屋は銀○の…ゴホンゴホン


「おおーー!!!すごい!!!品揃えがまるでゲーム!!!剣とか鎧とか…うわー!!!!テンション上がるっっっ!!」


「リオうるさい」

「ちょっと黙ろうか」


「あ、はい」




…万屋はRPGによくある武器屋と防具屋と道具屋が合体したような店だった


RPGって言ってもドラ○エぐらいしかやったことないけどね!!


しっかし、改めて店内に置いておる武器などを見回すと


「「かっこいー…」」


溜息とともに、自分の口から出た言葉に誰かの言葉が重なる


声のした方を見ると、商品の置いてある棚から女の子が顔を覗かせていた


「えーと、あなたは?」


「ひあっ!?見つかった!!??」


うん?それで隠れてたつもりなの?結構さっきの声がでかかったから…いや、人の事言えないのはわかってるけど!!


「その制服…」


ケンがそう呟いた


制服?女の子を見ると、着ているのは制服。それがどうしたというのだろう…って、


「制服!?しかも私達と同じ学校のじゃん!!!」


女の子が着ているのは紛れもなく三丘高校、私やケンやルイが通っている高校と同じ制服だった


「え。同じ学校…?」


この状況に頭がついていかないのか女の子は呆然としている


「生年月日と住んでいるところ、それと学校名を教えて?」


「……20**年7月3日生まれで三丘市という所に住んで……はっ!つい言っちゃった!!?」


この子こんな簡単に個人情報言っちゃって大丈夫なの!?詐欺とかにすぐ引っかかりそう


「兄さん、それを聞いてどうするの?」


「あーいや、ちょっといろいろ考えてたんだよ。どうやらその子は俺らと同じ時にこの世界に来たっぽいな。ということは元の世界で同じ時にこの世界に来ても時間はずれることはない…もしかしてこの世界と元の世界の時間は平行しているのか?いや、しかし今までもあったっぽいし…」


ケンがどうやら考えモードに入ってしまったようだ。うむ、何言ってるのかわからん。ほっとこう


「え、えーと…?」


「はじめましてー!名前、聞いてもいい?私はリオ」


「あ、えっと、私はサラです」


サラちゃんかー

うん、なんか雰囲気的にそんな感じだね

どんな感じかって?知らない


「サラちゃんも電車で眠ってしまって気がついたら知らないところに居たっていう感じ?」


「もしかしてあなた方もですか…!?」


興奮気味に訪ねてくるサラちゃんに、わたし達はそれぞれ頷いてみせる


「うわああああああん寂しかったよおおおおお!!!!」


「ぐわっ!?」


猪の如く突進してきたサラちゃんがぎゅうぎゅうと抱きついてくる


痛い痛い痛い痛い痛い!!!


見かけによらず力つえーな!!!てか離せ!!!


…とは言えず、サラちゃんの背中を安心させるように撫でる



こんな泣きながら抱きついてくる女の子を引きはがせると思う!!??……あ、なんかいい匂いする

ぐへへ最近の女の子は柔らかくていい匂いだなぁ



「サラさん、そのニヤニヤした変態から離れて。危ない」


「えー別に何もしないよールイ」


「おい、リオ。そのワキワキとした手はなんだ」


「ん?ちょっと触ってもいいかなーって」


「どこを」


そんなこと決まってるでしょ


「胸」


「ひぃっ!?」


私が答えた瞬間勢いよくサラちゃんが私の腕の中から逃げ出した


「ちょっとー冗談だよ、冗談!!……半分くらい」


そのいかにも柔らかそうな大きな胸をしているサラちゃんが悪い。

触らせろ


「半分本気かよ」


「あ、あはは」


どこか乾いた笑い声をサラちゃんがあげてるとか知らない


「あのーお客さん、ほかの客の迷惑になるからそろそろ出ていってもらえますか?」


……そういえばここは万屋だった


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