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1眠気は最強の敵

「理解できた?」






……異世界に来ちゃった系の小説って最近多いよね。

私もよく読んでた


ただね、あれはフィクションだからこそ楽しんで読めるのであって、自分が異世界に来てしまった、とか……

全然嬉しくねーよ!!どんなだよ!!いや、ちょっとは行ってみたいなーとか思ってたけど!!けどよ!!


別に今まで生きていた世界に不満があったというわけでもないし、これからやりたことや将来の夢なんかもあったりしたのに


今じゃなくてもいいじゃないか…!!

私はまだピチピチの17歳、高校2年生だぞ!?


くそおおおおおおおお!!!!!



「おい、リオ。大丈夫か?」


「目が死んでるよ」


あれーなんか見知った顔の二人が私の顔をのぞき込んでいる


「……ふはははは、いやーリアルな夢だなぁ。ケンとルイまで夢にでてくるなんて」


ケンとルイ


二人は兄弟であり、私の幼馴染みである

ケンは私と同い年でルイはわたし達の1つの年下だ


「はぁ?何言ってるんだ」


「さっきまで普通に受け入れてたじゃん。何?今更現実逃避?」




「…いや、だって普通電車で寝てしまって目が覚めたら乗客が自分以外消えてて!!!電車を出てみたら電車ごと消えるとか!!!普通消えるか!?真っ黒な目しか光ってない動物がでてくるし、攻撃してくるから反撃したら消えるし!!やっと人がいる村みたいな所を見つけたと思ったらなんだこの色とりどりさは!!!髪の毛と瞳の色が鮮やか過ぎる!!しかも服が古い!いつの時代の外国だよ!!!!!これは映画のセットかなにかか!?カメラさーんでてきてくださーーーーい!!!もうまじでてきて!ドッキリって言ってよ、夢オチでもいいからっ!!あああもうなんで電車で寝てしまったんだぁいでっ!?」「うるさい」


ちょいとルイさんチョップしないで痛たい

ケンは笑いすぎだろ


「さっき、3人で今までのことをふまえて考えた結果…理解してないの?何?馬鹿なの?ああ、そういえばもとから馬鹿だったね」


「うるせえ!!一言多いわ!というか、すぐ理解するなんて無理でしょ、異世界トリップしちゃった☆…なんてっ!!」


「村の人が親切に教えてくれたじゃん。ここは地球じゃなくてシュルトという星のリーア王国という場所だって」


ええ、それゃあまぁ聞きましたよ

この耳でしっかりと


村に入って右も左もわからない私達に親切にも中学生くらいの青い髪の男の子が教えてくれたのだ


丁寧にもあんたら異世界からきた奴だろという言葉を添えて


「だがしかし、信じられるかああああ!!!」


「あーはいはい、リオうるさいうるさい。女の子(笑)なんだからもうちょっとお淑やか(笑)にしような」


え、何。ケンはそれで私を宥めてるつもりなの?喧嘩うってんの?ああ"?



「二人とも、とりあえずこの状況どうにかしようか。だんだん可哀想になってきたよ」


ルイのその言葉に無言で涙目になっている、盗賊っぽいコスプレ(笑)をしてる人が反応した


「っほ、ほんとだぜ!!そいつの言う通りだ!!!さっきから無視しやがって…早く金目のものをだせってんだっお前らが異世界人つーことはわかってんだっ」


そう、実は今盗賊っぽいコスプレ(笑)をしてる人に絶賛襲われ中だ


どうやら異世界人はいいカモらしい

何人目だろうか、こういう輩は


そろそろ飽きてきた


「怪我したくなかったらさっさと金目のものを出せ!!きひひひ」


そう言い、わたし達に向けていたナイフをペロリと舐めた


なんか調子乗り出したぞこいつ

なんだろう、この雑魚臭は


まぁ、でも


「私達、強いよ…?んふふふふ」








―――………





「すみませんしたァっ!!!」


土下座している男を見下ろす


どこの世界でも土下座は謝る時の姿勢なのか。なんか切ない


いやーしかし、思ったとおり雑魚だったわ

手応え無さすぎる


「さぁて、どうしようか」


にんまりと笑いかける私に男はひっと怯えた声を出す


そんなに怖がられると傷つくなぁ


「とりあえず、有り金全部置いてけ」


にっこり笑顔で言うルイ


わぁルイさんこわーい

どちらが悪役かわからないね!!


「はいいい!!!それだけでよければ喜んでっ!だから殺すのだけは勘弁をっっ」


「はいはい」


こういう輩に襲われる度、私とケンが倒してルイが金を巻き上げるので、だいぶこの世界のお金が貯まってきた


まるで私達のほうが盗賊みたいだって?

そんなの、先に襲ってきた方が悪いと思うんだ。ふっ


だけど、殺す殺さないという選択着がすぐでるほどこの世界は物騒なのだろうか


さっきからよく襲ってくる盗賊っぽい人達は全員、何かしら武器を持っていた


つまりは、人と人との戦いが身近にある生活を送っているのだろう


と、勝手に私は予測した



「二人とも聞いて。お金も貯まってきたことだし、武器とか買ったほうがいいと思うんだけど…どう?」


今までは雑魚な人達ばかり、しかも2、3人で襲いかかってきたから素手でも対処できた


だけど、次襲ってくる輩が多勢できたら?ナイフよりも殺傷能力のある武器で襲いかかってきたら?


そんなの、勝てる筈ない


「へー、リオにしてはちゃんとした意見だな」


なんだろう、この兄弟は私を馬鹿にしないとだめなルールでもあるのか


いちいち小馬鹿にするんじゃない


「それは僕も考えてた。今のままじゃ危ないし、それにこの世界の服を買わないとずっと襲われることになりそうだしね」


言われてみれば、私達が今着ている服…制服はここの世界の服とはまったく違い、目立っていた


なるほど、だから異世界人だってすぐわかったのか。納得納得


「もっと詳しい情報も集めないとな。うーん…あ、あそこの店とかどうだ?」


ケンが指さしたのは「万事屋」と書かれた一軒の家だった




初めまして沙都です

小説家になろうでは初投稿になります。どうぞお手柔らかに……


誤字脱字や、感想等を頂けると助かります!


亀更新ですが、よろしくお願いします(*^^*)

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