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近未来科学Galilei・Refrigerator  作者: 淡水
謎へのファクター
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スーパードッキリ作戦 後編

「あれ?」

それは大須バイオハザードの最終決戦前日の起きた事件。

「サヨさんの作ってくれた量子テレポーション装置が無い?」


ケイコと帰った後、実験室を使ってサヨさんは冷蔵庫改めガリレイ冷蔵庫の中の物質を使って量子テレポーションを行うための装置を作ってくれた。

が、それが無いのだ。


「おいおい。サヨさんも忙しくてもう作れないんだぞ?」

「おっかしいな。」


―ついさっきまではあったんだけどな・・・。


確かにほんの1時間前まで実験してみたばっかりだった。


―まさか、盗まれたなんてことはないだろう・・・。


□■

大須複合ビル屋上。

ガチャン。


偶然だったのだが、俺は風を当たりに屋上に出てみた。

「睦美?」

「あら。もしかしてバレた?」

睦美の手には量子テレポーション装置の姿。


「どうして、それを持ってる?」

「・・・どこかに行きたかったのかも。」

―まぁ、この女らしい。


「どこへ行くんだ?」

「・・・行っても仕方ないことぐらい・・・分かってるでしょう?結局は誰かと一緒じゃなきゃね。」


「勝手に持って行ったりしてゴメン。明日は頑張ってね。ケイコも応援してるんでしょう?」

カツカツと近寄り、俺に量子テレポーション装置を手渡す。


「お前、両親はどうした?」

「・・・・。」


暫くの沈黙の後、「今はまだ話す時ではないわ。おやすみ。」

俺は「おやすみ」としか言い返せなかった。


□■

ニュコニュコ動画上。

【すげぇ・・・これ本当にCGか!?】【やべぇやべぇ。主人公の女の子可愛すぎだろwwww】【CGじゃなきゃどうやるんだよ・・・w】

無重力の服や量子テレポーション装置を使った超能力紛いの技の数々。加えてサヨさんの美貌でまさに弾幕状態。イッチャンや桜ちゃんでもスレが大量に立っていた。


お陰で大洲バイオハザードは成功に終わった。


□■


科学同好会 部室。

「無事終わってよかったねぇ!サヨお姉ちゃんは可愛かったし、谷岡も格好良かったよ!」

大洲バイオハザード成功記念とサヨさん入部記念のパーティーはその言葉から始まった。


「じゃ早速乾杯!」


すぐに俺は音頭を取って、皆が各々の飲み物を喉に流す。この暑さには心地よい冷たさだ。

ガリレイ冷蔵庫が宇宙と同様の空間を生み出している知った後からは流石に口に入れるものまでをも宇宙物質に変えるわけにはいかず、新しい冷蔵庫を購入していた。


「でも、まさか成人してから部活に入部しちゃうなんて・・・。」

流石のサヨさんも成人してから部活動をすると思っていなかったようだ。


□■

歓迎会もある程度時間を置いた後、睦美とケイコは眠ってしまった。

「で、あのガリレイ冷蔵庫は間違いなく中で宇宙と同じ空間を作っているわ。原因もイマイチ掴めないし。」


「うーん・・・。」

「NACAで働いてはいたけど、人類がまだ一歩も踏み出しきれていない宇宙空間を再現した冷蔵庫を見せられても分かることは少ないわ。」


サヨさんもずいぶん困惑した表情を見せる。


「解明にはまだ時間が掛かりそうですね。」

「もしかしたら生きてる間には無理かも知れない。」

その言葉が俺の頭を突き抜けた。


―・・・。


□■

ここはどこだ?


『ようこそ。宇宙の生まれる前へ・・・。』

「お前は誰だ?」

『さぁね。』

「・・・。ここは?」

『安心しな。ここは君の夢の中だ。つまり、君の思っている宇宙の生まれる前だ。』

「目はいつ覚める?」

『どうかな?一生覚めないかも。』


”一生”という言葉が再び俺の頭を突き抜ける。


□■

「NACAのデータベースにアクセスできますか?」


目が覚めた俺はガリレイ冷蔵庫を眺めるサヨさんに聞く。

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