殺人現場
―・・・これで・・・。いや・・・睦美の姉は何故死んだんだ?
オーロラは発生し、ミッション成功に感じた。だが、不意に蘇った記憶は疑問を生んだ。
□■
同日 谷岡が咲の死体を発見する3時間前。
自転車の置かれた部屋。
―ここで殺人?が起きた。それを食い止める・・・べきだ。
過去を変える。そうすれば睦美の死も食い止められるのではなかろうか?その考えが支配していた。
ざわざわ・・・。
遠いが廊下から女の怒鳴る声。ついで男の怒鳴る男。
「お前はいつだって~~~なんだ?」
よく聞き取れない・・・。
ガチャッ!
俺は直ぐにステルス装置を起動させた。
「どうして!NACAに投資したのよ!」
―ん?あの夫婦はっ!?
俺は確かに見覚えがあった。少し前にNACAの研究に投資をし始めたとか言う夫婦としてテレビに出演していたのを目撃していたのだから。
「そんなことお前らには関係無い。」
そこには鏡姉妹の姿もある。
「そもそも、どうして今更NACAに投資なんか。」
「ふっ。それに関しては教えてやる。」
不意に俺の方に寄ってくる。
「おっと。逃げるなよ・・・”谷岡忠明”!」
「なっ!」
俺はつい声を上げてしまった。
―どうして俺の存在に!?
「おい。貴様ら外にでろ。」
「くっ!こうなったらっ!」
俺は自転車に跨った。
「死ね・・・。」
何かが光った。だが、一歩先に俺はタイムマシンを起動させた。
その瞬間、
確かに見えたのは。
鏡咲の体が浮き上がるところを。
―まさか・・・。
そのまさかだった。
そして、俺はぬけぬけと逃げてしまった。




