住民票
氏名:谷岡忠明。
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親権者:大田サヨ。
確かにその文字。俺の親権を誰が持っているか証明したもの。
「い、今まで何で黙ってたんです?」
「?そうね。真実を知っている者だからと言えば在り来たり?」
―真実・・!?俺の親がNACAに消されたということ?
「貴方の知らない真実を含めてね・・・。」
どういうことだっ!?その考えだけが彷徨い始めた。そして、実験室には見慣れない巨大物体。
「あれは・・・タイムマシン。」
「た、タイムマシンだと!?そんなの安全性は?」
「私よ。今、貴方が見ているのは9月の大田サヨだもの。」
―え?本物は?
「本物は旅行中よ。」
「・・・。」
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「そして、貴方も知らない真実。オーロラの真実よ。」
□■
日付は戻り、名古屋上空でオーロラが発生した日。
「しかし、流れで連れては来たが部室汚いままだな・・・。」
「あら。構わないわよ。」
ショックというものを微塵も見せようとしない睦美。
「ねぇ!ちょっと名駅で買い物したいんだけどぉ・・・。駄目?」
ケイコが間の抜けた声でそう皆に伝える。
―・・・。
「まぁ、構わない。物も足りていないし。それに睦美の寝具など無いからな。」
「じゃハンズっしょ。」
長川も賛成のようだ。
「あぁ。」
プツン・・・。プツツツ・・・プッツーン・・・。
名古屋のネオン、電飾の世界が闇へと誘う。そして、全てが闇になった。
「圏外・・・!?」
俺は携帯をチェックしてみたところ通りのいいところで圏外の表示。
そこで、真っ暗の中でもほのかに明るいことに気がついた。
周りにいる人間も含め、
俺たちはゆっくり・・・。
空を見上げる。
緑色の膜が空を舞っている。
ユラユラと鉛を混ぜた炎の様に・・・。
「お、オーロラ!?」
パシャパシャ!!
流石、都会というべきか野次馬たちは写真を一斉に撮る。
「あ、あれ!?」
そこで長川が上空を指差し叫ぶ。
そこにはオーロラとは違い、真っ赤な炎を纏った何かがどんどん落ちていく。
「飛行機だっ!!!」
俺は思わず叫んでしまった。
「うわぁあああ!!!」
「きゃああああ!!!」
悲鳴が悲鳴をよび、恐怖が民衆を襲う。
真っ赤な飛行機は俺たちの上を通り過ぎ向こうで真っ赤な爆発が起こった。
「世界が・・・終わる・・!?」
直後、灯りが再び街を照らした。




