第七話
「でもなんで私に言うの?確かに能力はあるかもしれないけど・・・」
「確かにそうだね。実は君の血筋がポイントなんだ」
「血筋っていっても普通だよ?」
特に親戚には特殊な能力を持っている人はいない。
両親だってそうだ
そしたら顔無しさんは少し困ったような少し気後れしている表情で、
「うーん。16年間ずっとこの家で暮らしていたから信じられないけど、今の家庭はフェイク。
つまり、仮の家庭なんだよね・・」
と、言った。
「フェイク?」
え?信じられない、だって・・・・
「さすがにコレはキツイかな・・・」
申し訳なさそうに顔無しさんは言った
「ちょっと待って、もし仮の家庭としたら、私の本当の家族は何処にいるの?」
一種のショック治療と言えばいいのか、時音は何を聞いても驚かなかった。
逆に冷静に相手に問い返していた。
そしたら名無しさんは心得たように
「それじゃ、時音ちゃんのご両親に会いに行こうか。」
と、言った。
会いに行こうか
え?
「会いに行けるの?」
「もちろん。別に君のご両親は死んでいるわけじゃないんだ」
時音少し迷った。
正直な話今日一日の出来事についていけないのだ
その上本当の両親に今から会いに行くと言う。
しかし、行かないと言えば顔無しさんは困るだろうし、
自分の存在自体が危ういのだ、迷ってはいられない。
「分かりました。私の本当の両親は何処に居るんですか?」
お久しぶりの更新です。
ゆっくりと物語は進んでいきます