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第四話
(全く変な夢を見たもんだわ)
帰りの道を歩きながら時音は今日の夢を振り返っていた。
結局あの空間に引き戻されてからなんら変化もなく、
5時間目の授業の先生に叩き起こされてしまった。
---もう少しだけあの空間にいたかった
無理やり起こされたとき、時音はふとそう思った
あの白い空間は不思議な感じはしたが、不快ではなかった。
むしろ毎日住んでいる筈の家よりも心が穏やかになった、ような気さえする。
とは言え、白い空間なんてこの世には存在しないし逆にあったとしても不気味なだけ。
「忘れちゃお!」
うだうだと考えるのは好きじゃない。
それに、今日は時音の誕生日。
主役が暗い顔してちゃ楽しくない
たかが夢、気にすることはない。
それよりも朝から母が張り切って作っていた晩ご飯の方が大事!
と、思っていたら元気にお腹が鳴った
「早く帰らなくちゃ」
これからの晩ご飯に期待を膨らませ時音は大きく歩幅を広げた
作者もお腹好きました(・´ω・)
さて、次回は遂に本題へといくかな・・?