表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖女召喚に巻き添え異世界転移~だれもかれもが納得すると思うなよっ!  作者: 山田みかん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/30

異世界人です

 ちょっと聞きまして!?奥様~

 変声期前の少年っぽい声で 「母上」ですって~~かわい~い~

 

「ああ、この通り無事だよ。息子よ」


 親子が無事を確め合っているのね~いいわ~麗しい光景だわ~。息子ちゃんお母さんよりだいぶ小さいけど、人間サイズの自分からすれば、両手を広げてもきっと腕が届かない大きさよねっ確めたいわ~モフりたいわ~


「‥‥‥‥よかったです。しかし姿が変わられましたが‥‥‥‥」


「そこなおなごの仕業でな、傷が治ったばかりか、ちょっとばかり進化したようじゃ」


「‥‥‥‥進化。あの、さっきから気になってたんですが、この妙な動きをしている人間は‥‥‥‥人間なのでしょうか?」


 え~息子ちゃ~ん「人間なの?」はなに~?妙な動きって何かな~?君をモフりたくってちょっとニヨニヨしてるだけなんだけど~やだ~耳「ヒコーキ」にしないで~怖くないよ~ほら~怖くないよ~~


「息子よ。これが『異世界人』じゃ」


 そうです。私が『異世界人』です。って事でモフっていいですか?


 ────モフれませんでした。


 何故なら息子ちゃんに、更に引かれたからです。


『自分の顔見てみますか?ヤバいですよ』と『ナビ』画面が出た。


─────な‥んだ‥と

 

 母親フェンリルさんに、場所を変えようかのって言われちゃいました。‥‥‥‥ぐすん。


 立ち上がった母親フェンリルさんは、さすがの貫禄ですごく綺麗だった。さっきまでうすらぼんやり光っていたがそれも収まって、額の花のような紋様も消えた。今や月の明かりだけである。

 そんな月明かりに、窪みの崩落現場から何かが反射している。


「あ、そういえば歯が‥‥‥‥生えてるのね」


 言いかけた自分に、ニヤッと歯を全部見せてくれた。とっても鋭そうな歯がそれはまぁキレーに並んでいた。欠損部分も治っちゃったのか~。


「とはいえ、あのままでは他の奴らに使われる。面白くない」


 ということで、息子ちゃんが取りに行きました。


 移動した先は、火事現場。もとい、さっき火を焚いていた、かまどのある川原。


「‥‥‥‥お主の仕業か」


 周りの惨状を見ながら、ジト目で見られましたが、何のことかな~とスルーして火の消えたかまどに枯れ枝などを入れた。

 

 ‥‥‥‥え~と、火。 あ、お母さんフェンリルが軽く息を吹きかけて点けてくれた。


「お主、この世界に来てどれぐらいたつ?」


 火の回りに横たわりながら、お母さんフェンリルが訊ねてきた。

 自分は反対側の石に腰かけ、月の出る夜空を見上げながら


「────半日、かな」


 ここへ来たときは、陽が真上にあったし、今は暗い。時間としてはそれぐらいしかたってないだろう。半日、半日か~いろいろありすぎじゃん。ハイライトの消えた目に重めのため息が出た。 

 

 お母さんフェンリルは、さすがにびっくりしたのか、お目目がまん丸になった。「‥‥‥‥それは、また」って呟いてる。ちなみに息子ちゃんは川原で、お母さんフェンリルの牙を洗っているが、お耳はこっちに向いているから話は聞いているようだ。


 こちらへ来いと許可が出ましたので、お腹辺りのモフモフに全身包まれつつ、ここまでの顛末を、お母さんフェンリルに説明しているうちに、火の暖かさと極上のモフモフ加減でいつの間にか寝落ちした。


─────至福

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ