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聖女召喚に巻き添え異世界転移~だれもかれもが納得すると思うなよっ!  作者: 山田みかん


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14/30

桃ちゃんのせい

疲れた時には甘い物が一番。とばかり、『ナビ』の勧めで桃ちゃんをあげてみたが、光るなんて聞いてないぞ。さっき自分も食べたが、いたって何にも起きなかったじゃん。何なのよこれは。

 眩しい光の中で、でっかいフェンリルは更にググっと一回り大きくなり、汚れた毛並みもキラキラと光り輝いて、本日何回目かの目の暴力。

 そして額には、何やら花のような紋様が浮かび上がった。


「オオオォォォォ─────ン」


 ビリビリ響く全力の雄たけび。

 何かやりそう、と先に耳塞いでおいて正解だった。それでも、ビリビリ全身に響いてくる雄たけびは─────歓喜。

つられるように、あちこちから遠吠えが聞こえてくる。返ってくる声は一種類じゃなく、色んな声が聞こえる。─────この森、いろんなのがいたのね。


『解説しましょうか?』


「いいよ、今は」

 

 この場で解説されても、頭に入らないわ。

そんな会話(?)をしているうちに、眩しい程の発光は静まり、ほんのり光る程度に収まった。日も暮れてきたので、その姿ははっきり見える。

 ─────あれ?こんな感じだったけ?


「ねえ、なんか大きくなった?」


「ふむ、進化したようだな」


「なんか光ってるよ?」


「お主のせいだな」


 ええ~私のせいなの~?ちょっとそれは責任もてないからスルーしていいかなぁ~なんて思っていると


「正確には仙桃のせいだな、この光もじき収るじゃろう。力も魔力も、仙桃のおかげで元通りじゃ。や、前以上か」


 え、桃ちゃんそんな能力あったのか?あ、そういえば『鑑定』が『他にも色々』って表示していたわ。 うわぁ、かわいい顔して(?)結構ヤバい木だったのかな。

 まあ、それは追々考えるとして。今の自分にはうずうずしている事がある。


「ね、ねぇ。ちょっと触らしてもらってもいいかな?」


 手のワキワキが止まらないのである。目の前にフワフワになったモフモフがいるのだ。

 なでなでしたい欲望が止まらない。そんな私にフェンリルはびっくりしたようだが、やがて面白そうニヤリとした。


「────やはり、そなたは異世界人だな。我を恐怖の対象と恐れるのではなく、撫でようとする」


 おや、その言い方だと自分の他に、異世界人に会った事があるようだ。

 そんな事を思っていると、足音と共に何か叫び声が近づいてくる。


「─────無事ですかっ!?!母上っ!」


─────モフモフのおかわり来た─────っ!!(歓喜)

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