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聖女召喚に巻き添え異世界転移~だれもかれもが納得すると思うなよっ!  作者: 山田みかん


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120/202

‥‥‥‥あれ?

『魔法陣の変更は、ヤバいってのが一般常識なんだけど‥‥‥‥』


『「ナビ」ちゃんがヤル気出してるから、大丈夫なんじゃない?』


 お姫さんの深刻な声音に、軽い感じで返すと「ああ、そうかも‥‥‥‥」と何か一人で納得していた。


『 改変開始します 』


 ─────了解っす。


「ちょっと待っててね~」


 「すぐ終わるから~」とクルクル『杖』を回しながら、軽く手を振っていくと『ああぁぁあ‥‥‥‥その杖、結構お高いやつだから、落とさないでくださいね~』という姫さんの切実な注意が、背後から飛んできた。


 クルクル片手で回すのを止めて、両手で『杖』を持ち直す。

  ─────そういえばお宝だったな、お前。


 ペッカンペッカン光り出した『杖』を、トンっと変更前の『魔法陣』のど真ん中に立てる。


「─────『改』」


 イイ感じのでよろしくぅっ!唱えたと同時にそう願うと、何かがズルっと体内から持っていかれた。

 ─────ん?なんか採られたか ? とはいえ、体調的に何も変化はない。


  ま、何ともなさそうだし気にしないか~。


「奴にも仕返ししたいけど、それは直でやりたいから、ちょっと『嫌がらせ』程度になにか追加してくれるといいな~」


『 あい わかった 』


 ─────あれ? なんか、聞こえた。


 なんだろう、『ナビ』ちゃんでもないしと確認する間もなく、地面が強烈に光を帯びだした。


  ─────あ、アカン。完全に見えなくなるやつじゃん‥‥‥‥。

 次の瞬間、視界は完全に真っ白になった。



 リオさんが軽い感じで「ちょっと待っててね~」と『杖』を片手でクルクル回しながら『魔法陣』に向かう。ああぁぁぁ─────その『杖』高いんです。取り扱いは慎重に~とお願いすると、取りあえず両手で持ってくれた。


 それから一人で、何やら一人事を呟いていると思った瞬間。


 ─────視界のすべてが真っ白になった。


 やがて戻ってきた視界に見える光景には、前に描かれていた『魔法陣』とは比べ物にならない、荘厳な『陣』が完成されていた。  


「‥‥‥‥な、なんだこれは」

「見たことないぞ‥‥‥‥」

「ずいぶん派手な『陣』ですね~~」


 驚愕する大人達の中で、ウィル君ののんびりした声が響いた。


 リオさん自身、出来上がった『陣』をびっくりしたような様子で見まわしている。

   ─────はっと私と目が合うと。


「─────ひ、姫さん。なんか出来たみたいだし、さくっと行っとこうっ!さくさくっとっ!!」


 ‥‥‥‥その慌てよう‥‥‥‥想定外なんですね。

 さあ、さあ、さあっ!ここよここっ!ここに立ってみて!と促されるが‥‥‥‥。

 ‥‥‥‥大丈夫なんだろうか‥‥‥‥正直、‥‥‥‥行きたくない‥‥‥‥。


 と、足あたりを後ろからグイグイ押される。

 振り返ると、シロ君が「さっさと行けよ」と言わんばかりに、頭でぐいぐい押してくる。


 クリスティーナの心境はマルっと無視され、いまだにキラキラとエフェクトを出す『陣』の上に、容赦なく押し出された。


 ─────え、あ、いや。あの、ちょっと、─────こ、心の準備が‥‥‥‥。

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